今日は日曜日。誠と出かける日だ。
待ち合わせまでに余裕を持って準備を終え、
少しゆっくりしてから出発した。
「大河〜!おはよぉ!!」
「大声で話しかけるな!!公衆の場だぞ!?」
周りの視線が痛い。
「ごめんごめん!あまりに楽しみで!」
そんなに楽しみなのか、、、
そう思いながら、僕らは出発した。
「どんなところなの?」
「なんかー、どんどん謎を解いて、
扉を開いて、脱出する脱出ゲーム!
ひとつの公演につき1回しか参加出来ないから
見逃す訳には行かんのだよ」
「へぇ」
「興味をもてよ」
「持ってるわ」
こう、茶番を繰り返してるうちに、
その公演に着いた。
「とーちゃく!さぁさぁまっていろー!
俺の新しい旅!」
「んな大袈裟な」
「楽しみなんだからぁ仕方がない」
そんな彼と歩きながら順番を待っていた。
「次の方ー」
「はい。」
「この部屋でしばらくお待ちください。」
「わかりました」
そう言われて中に入った。その時
「えっ、、、」
僕は思わず口に出して驚いてしまった
「なんでここに、、、」
「どうした?大河ーって大河の兄さん!?
なんでここにいるんすか!?」
「こっちのセリフだよ、、、!
まさか大河達もこの公演に、、、?」
「えぇ、まぁ、はいっ」
誠が返事をしてくれているが、
僕は立ち尽くしたままだ。
(こっ、こんな偶然あるのかっ!?
これ脱出ゲームだったよな!?
じゃあなんだ!?
謎を解くまではここに4人だけ!?
つまり兄ちゃんとずっと居られるってことか!?)
いつも家で顔合わせているのに
何を思っているのか、、、
この時僕はだいぶパニックになっていたと思う。
「たいちゃーん?」
そういう愛称で呼ぶのはただ1人。
「かい兄、、、!」
「おーよかったぁ反応した」
「そっか、、、そういえば
かい兄と遊ぶって言ってたな」
「うん。そーそーよろしくねー!」
「よろしく、、、」
「ところでさー、君、名前なんて言うの?」
かい兄がそう言った。相手は、もちろん
「へ?あ、俺すか?俺は羽多屋 誠っす」
「へぇ!いい名前だね!」
「あ、ありがとうございます//」
きゅんっ
そういう効果音が聞こえてきた気がする。
かい兄から。
「ね、ねぇ誠くん、良かったら
連絡先教えてくれたりする?」
「いいっすよ!」
「ほんと!?ありがとう!」
「ここであったのも
なにかの縁かもだし!よろしくっす!」
そう、誠が笑顔で答えると、、、
「まっ誠くん!!僕君が好きっ!付き合って!!」
「、、、へ?」『え?』
誠とともに僕ら深山兄弟も驚いている。
「えっと、、、ま、まだ会ったばかりで
何もわからないですし、、、友達からでもいいすか?」
「もちろん!!」
「ゲーム終わったあとにしろよ、、、快和、、、
誠が断らなかったから良かったものの」
「だってー!一目惚れだよ!」
「わかったから」
そこで、公演のスタッフが入ってきた。
𝓉ℴ 𝒷ℯ 𝒸ℴ𝓃𝓉𝒾𝓃𝓊ℯ𝒹
コメント
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え、ちょ、情報量過多すぎません?