「또 만나자 라비스!(また会おうラヴィス)」
「또한. (また。)」
手を振りユウジュンを見送った。ユウジュンの姿が見えなくなるまで見送ろうとした
「어이. (おい。)」
おい、と言われ振り返ると視界が手で 埋まった。パチンッと音を立てて俺は思わずよろけて、その場に尻もちをついた。頬が酷く痛む
「이반…? (イヴァン…?)」
「뭐, 기다려 이반, (ま、待ってイヴァン、)」
パチンッ…ゴンッ…と何度も鳴った。夜の住宅にそれは響いていた。騒ぎを聞き窓から様子を見る人が次々と現れる。イヴァンには、人々の声は聞こえていなかった。イヴァンを怒らせた理由を何度も探した。駄目だ、あまりの痛さで、頭が回らず思い付かない
ごめん
という言葉だけが頭に響いていた。
「…이반, (…イヴァン、)」
俺は殴るのを辞めないイヴァンの手を両手で覆った。イヴァンは、少しだけ動きを止めて俺を見た
「…… 무엇 (……何)」
「손이 아프다. (手が痛む、もう辞めよう)」
優しく微笑むつもりだった。口が切れて血が流れてくる。痛くて痛くて、口が上手く開けない。閉じれない。話せない。笑えない
「누구. 그 사람 (誰。あの人)」
「… … 직장 동료 (……仕事先の同僚)」
「그렇게 웃을 필요가? (あんなに微笑む必要ある?)」
取り敢えずとイヴァンを落ち着かせ、夜なのに騒ぎで起こしてしまった事に罪悪感を覚え、街の人に謝罪しに回った。イヴァンは浮かない顔をずっとしていた
「…밥 먹어? (…ご飯食べる?)」
「너의 손 요리를 먹을 수 있을까 (お前の手料理なんか食えるかよ)」
「……하하, 그것도 그렇네 (……はは、それもそうだね)」
イヴァンの前では、優しい俺で居たかった。イヴァンの前では、通常で居たかった
優しく笑って終わらせる。ただそれだけで良いのに、とても泣きそうになる
「…………미안해. (ごめんね)」
つい、震えた声で言ってしまった。俺は焦って「오늘 춥다. (今日寒いね)」なんて話題を持ち出してしまった。答えてくれるわけでもないのに、恥ずかしいことをしてしまった。分かっていた…分かっていたんだけれど、 どうしよう、凄く涙が出る
プルルとイヴァンの携帯が鳴った。電話越しからは女の人の声が聞こえた。心がジンッと傷んだ。楽しそうに会話をしている
どうしたらイヴァンをそんな笑顔に出来るのか、俺は女性がとても不思議だった
俺はギュッと自分の裾を掴んだ。
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