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桃side
夏休みに入った。
学校がないから赤は毎日来てくれて、楽しく過ごしていた。
赤がいるときだけは。
桃『ふっ、ふぅ…はふっ…ポロポロ』
看『そうですよ~、もう少しで楽になりますからね~、』
桃『ゔぅっ…はっ…ひっ…ふぅっ…ポロポロ』
俺は、治療を諦めていた。
ちょうど1年前の春。
病気が見つかった。
治療は、とても苦しいらしい。
そして、費用が高い。
迷惑かけるくらいなら、それなら…。
生きることを諦めた。
それでも優等生で居ようって、頑張ってた。
でもある日、どうでもよくなったんだ
どうせ死ぬのなら、と。
そこからは人が変わったかのように授業をサボり、先生に怒鳴り、心配してくれてたクラスメイトにも…
そして、屋上で過ごす日々。
死を受け入れ、恐れる毎日。
君と出会ってから、どうせ死ぬなら、なんて思いたくなくなったよ。
生きたいって、心の底から思うよ。
死ぬことが、何倍にも恐くなったよ。
治療を頑張っていればって、思うよ。
桃『っ…ごめん、赤…ポロポロ』
病室で一人、君を想う。
コメント
2件
やばい!めっちゃ続き気になる、!!