テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
17
大根おろし
43
大根おろし
29
屋上で夜景を見る。
フェンスを越えて、外側に立つ。
皆とは少し変わっている。
ただそれだけなのに、生き物はそんな存在を群れから外す。
だからここは生きづらい。
容姿とか、中身とか、生まれとか全部。
もういっそ、ここから落ちてしまおうか。
『君が生きていたら。』
なんて絵空事は叶うはずもない。
でも、もしそうだったら、君は…
「こんな僕を、止めただろうね。」
覚悟を決めていたはずなのに、いざ行動しようとしたときには、やはり緊張が疾走る。
この世界ではいたい。
そんな当たり前のことが、
今更、脳裏に浮かんだ。
だんだん身体から熱が抜け、
動かなくなるのが分かる。
「痛ぁ…。」
言葉にしなくてもいい、
けど、真夏に皆で顔を合わせ、
暑いと言うのと同じ様に、
ただ、口からこぼれた言葉だった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!