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屋上で夜景を見る。
フェンスを越えて、外側に立つ。
皆とは少し変わっている。
ただそれだけなのに、生き物はそんな存在を群れから外す。
だからここは生きづらい。
容姿とか、中身とか、生まれとか全部。
もういっそ、ここから落ちてしまおうか。
『君が生きていたら。』
なんて絵空事は叶うはずもない。
でも、もしそうだったら、君は…
「こんな僕を、止めただろうね。」
覚悟を決めていたはずなのに、いざ行動しようとしたときには、やはり緊張が疾走る。
この世界ではいたい。
そんな当たり前のことが、
今更、脳裏に浮かんだ。
だんだん身体から熱が抜け、
動かなくなるのが分かる。
「痛ぁ…。」
言葉にしなくてもいい、
けど、真夏に皆で顔を合わせ、
暑いと言うのと同じ様に、
ただ、口からこぼれた言葉だった。