テラーノベル
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0章 未来の君
すざましい銃声が、静かな夜の街に響き渡せた。
「あかり、あかり!」
健一は、必死にあかりの名を叫んだ。
でも彼女が目を覚ますことはなかった。
1章 君との出会い
俺は今から3年前、初めて彼女、あかりに出会った。
俺は彼女に一目惚れした。
君のその、太陽のような笑みに引かれた。
俺は当時、お金もない大学生で、バイトをかけ持ちしていた。
その、バイトをしてるお店に彼女がお客さんとして来たのだ。
「すみません」
彼女がそういった。
俺は光のようなスピードで、彼女のもとに向かった。
「は、はい!な、にゃんでしょうかっ!!」
焦ったのか少し噛んでしまった。
「ふふふっ笑」
彼女は笑って俺に言った。
「コーヒーください」
「かしこまりました!」
俺はそう言って、厨房の方へと戻っていった。
「なぁ、お前あの、客に一目惚れしたんだろ!」
「ヴッ…」
俺は同僚の片山に突然そういわれて焦った
「ど、どうしてだよ!」
「う~ん」
片山はそう言うと、俺の顔を覗き込んできた。
「顔がなんか赤くねぇか?」
「えっ、嘘!?」
俺はあわてて鏡を確認した。
「冗談だよ笑」
片山にそう言われた。
「んでも、あの女、可愛いよな。おまえの好みそうなタイプじゃね?
「は、ハァッ!?」
俺はとっさに大声を出してしまった。
「おい、そこ、静かにしろ。」
片山のせいで店長に怒られてしまった。
「その感じは本当なんだな笑」
片山はにやりと笑うと、注文が入った宅へ向かって歩き出した。
俺も急いでコーヒーを彼女のもとへ運んだ。
2章 とある休日での出来事
俺、健一は、この日、幼馴染の優里に誘われて、ショッピングモールに出掛けた。
どうやら、彼氏との初デートの服を買いに行くらしい。
「おいてかないでよ!」
優里が言った。
「おまえの足が遅いのが悪いんだろ?」
俺はこうかえした。
女子ってすぐいろんなものに目を引かれて、うっとうしい。
「みて、あれかわいい!」とか、「マジでキモカワ!」とか、なんでもかんでも、可愛いって言ってるのが理解できない。
「みてみて!」
優里が言った。
また、くだらないものだと、思っていた。
優里が指したのは、1つのネックレスだった。
それで、俺はまた、彼女を思い出してしまった。
彼女は、コーヒーを待っている間ずっと、このネックレスの雑誌をみていたからだ。
彼女にプレゼントしよう。
そう思い商品に手を伸ばした。
「はっ?なにやってるの?」
優里が言った。
「なんだよ」
「それ、どう考えてもうちが買おうとしてたよね?」
「だったらなんだよ。」
「とにかく、これは私が買うの!」
優里はそう言って、レジへと向かっていった。
「クソッ!」
俺は帰り道この言葉を何回発したのだろうか。
優里と、別れて、帰っているところだが、ずっと心がモヤモヤする。
「ドンッ」
下をみて歩いてたのだろうか、誰かにぶつかった。
「すみません!」
俺がそう言って顔を上げると、そこにいたのは、彼女だった。
すると、彼女も俺に気付いたようで、
「あっ、こないだの!笑」
思い出すように笑われた
最悪だ。
「なにか、悩みごとでもあるんですか?」
彼女にそう聞かれた。
「えっ?」
「いや、下見て歩いてたので何かあったのかと…」
「あっ、大丈夫です!」
俺は、恥ずかしさを隠すように彼女から離れていった。
「あ”ぁ”!まじで恥ずかしすぎる!! 」
俺は自分の安い狭いアパートでこう叫んだ。
「うるさいです!静かにして貰えませんか? 」
となりの住民から文句を言われた。
今日は本当についてない。
早く寝よう。
次の日、俺は、またバイトに向かった。
向かおうとしたところで、誰かから、こえをかけられた。
「あの、すみません〜」
誰だっけ?
顔は覚えているけど名前はでてこない。
「隣の家の、斎藤ですが…」
ここでようやく思い出した。
そういえばこんなヤツ隣にいたな。
「あぁ〜!昨日はすみませんでした!! 」
「いえいえ、」
「どうしたんですか?」
「あぁ、実は明日この家引越しすることになって…」
「そうなんですか?」
「はい!実は結婚するんですよ!」
「そうなんですね!おめでとうございます!(ニコッ)」
こんなことなんて1ミリも思っていない。
彼女できない=年齢
の俺なのに、あいつが幸せになる意味がわ からない。
「それで、挨拶がてら、お世話になったので贈り物を渡そうと思ってたんですよ!」
「それは、どうも?」
「じゃあ、これ、」
俺はそう言われて、お饅頭を斎藤と言うやつにもらった。
3章 偶然
「おい、お前何してんだよ、もう、ミーティング始まってんぞ?」
片山にそう言われて焦った
「急ぐわ」
ミーティングが終わって俺はいつものように仕事を、始めた。
すると!また彼女が来店してきた。
若い男性とともに。
「あの人、彼氏いたのかよ…」
二日連続で最悪すぎる。
「健一?」
「ん?」
「あの人彼氏いたんだな笑」
片山に痛いことをつかれてしまった。
それから、彼女は2時間その彼氏?と話して帰っていった。
次の日曜日、俺はいつものように、部屋でゲームをしていた。
日曜日は、俺の唯一の休みで、いつもゲームをしている。
その時だった。
ピーンポーン!
とインターホンがなった。
「はーい!今行きまーす!」
誰だよ。俺のせっかくの休みに、インターホン押してきたヤツ。
しかも!今クライマックスだったというのに…!!
「なんですか?」
俺は怒り気味の口調でそう言った。
「あ、あの!隣に引っ越してきた、佐藤でs… 」
彼女の声が途中で止まった。
俺なんかおかしな所あったか?
そう思い、顔を上げると、そこに居たのは彼女だった。
「やっぱり、そうですよね笑 」
まさか、隣に引っ越してくるなんて…
「改めて自己紹介しますね!俺の名前は、七瀬健一です」
「あっ、私は佐藤あかりです!ニコッ」
佐藤あかり…可愛い名前だな。
笑顔も彼女とすごくあっている。
「んと~なんて呼べばいいですかね??」
「別になんでもいいですよ!」
好きな人に呼ばれるならなんでも嬉しい。
「じゃあ、けんちゃんで?笑」
「じゃあ、あかりさん、よろしくお願いします!」
次の日俺はいつものように、仕事に出勤をした。
彼女に会うためだけに他のバイトをやめ、このバイトにせん念することにした。
彼女に彼氏がいたとしても関係ない。
「今日も彼女まちか?」
片山に声をかけられた。
「あぁ。」
お店の、ベルがカランカランとなるたびに、彼女かどうか確かめた。
彼女は今日は、来なかった。
俺はここ最近、毎日仕事にはいっているおかげで、お金が、結構たまってきた。
このお金で、どこか行こう。そう決めた。
次の週末久々に1人で出掛けた。
こないだは、優里がいたから、全然自分の物見ることができなかったからだ。
こないだのネックレスねぇかなと少しの期待を膨らませて、こないだの店へと颯爽に向かった。
だが、やっぱり置いてなかった
店員に聞いても、売り切れですと申し訳なさそうに言うばかりだ。
「なんかいいのねぇかな」
俺は気付いたら自分の物ではなく彼女の物を夢中に探していた。
そういえば、彼女の好きな物ってなんだろうか。
誕生日はいつだろうか。
次々と疑問が思い浮かんでくる。
彼女の興味のないものをプレゼントしても意味がない。
だから、彼女をもっと知ってからにしよう。
そう思った。
ショッピングモールから帰った後、玄関のチャイムがピーンポーンと鳴った。
「はーい」
玄関の扉を開けた。
そこにたってたのはまたしても彼女だった。
「あっ、あのカレー作りすぎちゃって、よ、よかったらどうぞ!」
「あ、ありがとうございます」
彼女はそれだけいって、家に戻っていった。
俺は、家の中に入った直後
夢なのかと疑った
こんな漫画みたいなストーリーありえるのか?
ほっぺをつねってみたがどうやら、現実であってるようだ。
このことを片山にすぐ連絡した。
「どうせぇ、お前の妄想が大きすぎるんじゃねぇの?」
片山に馬鹿にされた。
確かにそうかもしれない。
だって、彼女には彼氏さんがいたはずだから
「とりあえず、お礼になんか誘ったら?」
「片山にしては言いい考えじゃん」
「えっ、バカにしてる?笑」
「でも、何を?」
女性とまともにしゃべったのが、本当に中学生ぶりでどうすればよいのかが分からない。
高校や大学も、男子校だから。
優里はいるが、アイツを異性として認識したことがない
「普通に調べれば?喜ぶ物って」
と片山が電話越しに提案する。
「そうしようかな」
そういって俺は、片山との電話を切った。
「女性が喜ぶものか…」
俺は、1人部屋の片隅で、悩んでいた。
調べたのはいいものの、やはり、アクセサリーやら、ペアチケットなど、やけに高いものばかりだ。
いくら金があったって、足りない。
「なんかねぇかな…」
そう思っていると、一つのサイトを見つけた。
「渋谷の1000円以内ランチか…」
1000円以内なら金銭的にも良さそうだ
レビューみてみても、結構よい評価だ。
ここにするか。
そう決めて、誘ってみることにした。
第4章 渋谷
見事彼女を誘うことに成功した俺は、どの服装でいこうか浮かれていた。
革ジャンはダサいか?スーツ?
いろいろ迷った末、優里におすすめされた服でいくことにした。
初めて優里に感謝したかもしれない。
午前10時俺は、約束の30分前に着いた。
約束の時計台の下で待っていた。
15分後彼女がやってきた。
慌てた表情でこちらへ向かってくる。
「ご、ごめんなさい!!」
「お、俺も今来たとこですよ」
そういうと彼女は安心した様子で、胸を撫で下ろした。
彼女はやはり綺麗だ。
美しく結った髪に、彼女の慎重に似合うロングワンピース、高いヒール。黒いカバン
なにもかもが美しく感じられた。
「お店って何時から予約してありますか?」
そういい彼女は時計を眺めた。
「11:30です。」
「まだ、時間在るのでよかったらお店回りませんか?」
俺がそう提案すると
「いいですね!」
と彼女が言ってくれた。
ここだけの話だが、そこのお店の食べログに、駅が近いから、お店が沢山在って暇な時間がなく過ごせましたとかいてあった。
10分くらい歩いただろうか。
彼女がとある店で足を止めた。
「なにか気になるものでもあったんですか?」
俺がそう訪ねると、彼女は、
「あっ、いや、これすごくかわいいなぁとおもって」
彼女が眺めていたのは、あのときのネックレスだった。
やっぱり、これが好きなんだな。
改めてそう思った。
「ネックレス、好きですよね?」
俺がそう訪ねると、彼女は驚いたような表情をしていた。
「カフェで、ネックレスのカタログ見てたから」
あぁと彼女は思い出すように笑った。
「よく見ててくれてるんですね笑」
彼女が、そう言った。
「なんか、ごめんなさい…笑」
と俺が謝ると
「いえ、全然っ!!」
彼女がそう答えた。
ぎこちない会話ではあるが、やはり、この人のことが好きなんだなそう思った。
「あっ、てか、ネックレス買いましょうか?」
「えっ、でも…」
「バイトでお金貯まってるんで!」
「じ、じゃあ、お言葉に甘えて…」
俺は、ようやく彼女にプレゼントをすることがて来た。
とても嬉しかった。
気付いたら時刻もいい時間帯になってきたから、お店へと向かった。
1000円以内のランチとはおもえないほど、沢山のメニューがあって、綺麗な店内だった。
「じゃあ、俺味噌カツ御膳で」
俺がそういうと、彼女もそれに続いて、
「私もそれでお願いします」
と頼んだ。
注文してから、届くまで、少しの間沈黙の時間が流れた。
彼女がお冷やを飲んだ後に尋ねた。
「どうして、私に仲良くしてくれるの?」
急な質問で焦った。
「そ、それはあかりさんが可愛くて、めちゃ好k…」
最悪だ。告白じゃんこれ。
「素直に言ってくれても私は嬉しいですよ笑」
「で、でも、彼氏さんいるんじゃ…!」
俺がそう訪ねると、彼女は驚いたような表情をして答えた。
「えっ?彼氏なんていませんけど…?」
「えっ?でも、こないだおとこの人と一緒にお店に…」
「あぁ、あれ」
彼女は思い出したかのように、言った。
「あれ、仕事の関係で」
「そうなんですか!?」
彼女の話を聞くと、彼女はどうやら、アクセサリー店で働いているらしく、ネックレスやら、イヤリングなどに興味があるらしい。
だから、あの雑誌を見ていたんだ。すべてが繋がったような気がする。
「返事は、そうだなぁ…ちょっと考えさせてくれるかな?」
意外とよかったのかもしれない。
結果はどうであれ、告白した俺かっけぇぞ~!!
内心は浮かれていた。
一週間がたって、彼女から返事が来た。
結果はまさかのOKだった。
俺は喜んで跳び跳ねた。
なんで、こんな俺でいいのかは分からない。
でも、嬉しいばかりだった。
このことを片山に報告したら、片山は少し驚きながらもおめでとうと言ってくれた。
でも、どこか遠い表情をしていた。
コメント
2件
読んだよ!すっごく面白かった!