TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

小野寺は地域安全課に配置換えになっていた。

連続殺人事件は福山を重要参考人としてから全く進展はなく、本部は縮小されるだろう。

それはもう自分には関係のないことだと考えていた。

橋本千尋の話を聞いて以来、河北柚香から時折連絡が来るようになった。

内容はどうでもいいくだらないことで、そんなことを自分に話してどうするんだろうと小野寺は考えたが、何となく楽しい気分になった。

以来、彼女の配信も見ている。


昼休みに自分の机で買ってきた弁当を食べていると、テレビから二つのニュースが流れていた。

一つは橋本千尋の夫が小川一華の同居人に殺害され、橋本千尋は命に別状はないものの、重傷を負ったというニュース。

小川一華は同居人からDV被害にあっており、友人の橋本千尋が夫と一緒に彼女を助け出した。逆上した同居人の仕返しで起きた凄惨な事件。

同居人は日仏ハーフの男で全国に指名手配されたようだが、行方は不明。

小野寺はこのニュースを聞いていて、彼女たちはこれで絶対安全な被害者に身を置いたのだと思った。

人間社会のルールでは捕まえられない、人の皮をかぶった「なにか」が二人になった気がした。

もう一つは、主婦が夫を殺害した事件。

その主婦の写真を見て小野寺は思い出した。

あの顔は、橋本千尋の家に出入りしていた主婦だ。

家に入ると、一時間は出てこなかった。

おそらくなにかを相談していたのだろう。そして助言を受けた。

「収穫……これも収穫……収穫祭だな」

一人、つぶやくと小野寺は背筋が寒くなった。彼女たちは次にどこに種をまき、誰を収穫するのか?考えたくもなかった。



この作品はいかがでしたか?

12

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚