スササッ…
忍者のごとくみんなに、出久くんからの
手紙を配るよ☆
幸いな事に、全てちゃんと封筒に丁寧に
1人ずつ名前があって
更に部屋には名前の札がつけてあり
スムーズだった。
まだ朝も早く、みんなも起きてない時間帯だったから助かった。
…みんなびっくりするだろうな
だってきっと…出久くんは____
____
配り終え、自部屋に戻る。
『うぉえ…』
ああ、やっぱりものすごく悪阻酷くなってる
トイレで朝は食べれないほどきつかったから
胃酸のような酸っぱいものまで吐く。
ああ、しんどい。
けれど、啓悟くんたちも
そして出久くんもみんなに迷惑がかからないように、そしてみんなを守るために戦ってくれてるんだもんね
私もこの子のために頑張って悪阻耐えよう__
ベッドに寝転んで啓悟くんから連絡が来てないかチェックする。
来てない、
よね…
やっぱり…
啓悟くんたちが言ってた、のうむ?って
強いのだろうか?
脱獄犯から逃げ出したヴィランたちはひとをおそったりとかしてるのだろうか?
出会ったら絶対に逃げろと言っていた人物は誰なのだろうか?啓悟くんの先輩だって言ってたけれど…そんなに強いんかな
ぐるぐる…
色々考える。
『う゛っ…』
やばい…
また…
ちょっときついかも。
トイレへの少しの廊下でさえも1歩1歩歩く度に吐きそうで『っはぁ…はぁ…』と息切れもする。
やっとこさトイレについて
食べてないのに『うぇえ…』とまた胃酸のようなものを吐く。
うへぇ…悪阻ってこんなきついんだね?
ずっとお腹が痛いような気持ちが悪いような感覚。
ああ、ベッドまで戻るのも一苦労だ。
とりあえず、脱水になりそうだから水分だけでもとろう。
そう思って、冷蔵庫を開けて水を
コポコポコポ…と入れて、1杯飲もうと口をつける。
も
それさえも、『う゛…』とゆっくりゆっくり飲まないと吐きそうだ。
なんてこった、
まじでなんにも飲み食いできないじゃん
…
と
ピンポーン
インターホンの音が。
『誰…』
朝まだ8時になったばっかだ。
ピンポーン
『はいはい…今出ますよ…』
ゆっくりゆっくりと歩く振動がくると吐きそうになるので平行に歩く努力をする←
と
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…
ピンポン連打www
おい鳴らしすぎだよ!誰だよぉぉぉぉ!!!
コメント
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ピンポンおしすぎやろw……