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緑星ふうま
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緑星ふうま
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#夢小説
夜の街に、雨が降っていた。
アスファルトを濡らす雨粒が、街灯の光を受けて白く揺れる。
人通りは少ない。
誰も、この路地裏に目を向けない。
それでよかった。
fu「……逃げられると思ったのか。」
低く落ち着いた声が、雨音に溶ける。
黒いコートを羽織った青年――ふうはやは、数歩先に立つ男を静かに見据えていた。
男は肩で息をしながら後ずさる。
mb「待ってくれ……! 俺は……!」
震える声。
言い訳を探しているのは一目で分かった。
mb「話くらい聞いてくれ!家族がいるんだ!娘がまだ小さくて――」
その言葉にも、ふうはやの表情は変わらない。
ゆっくりと一歩近づく。
fu「任務に、関係ない。」
それだけだった。
男の瞳に絶望が広がる。
ふうはやは迷わない。
ためらわない。
感情を動かさない。
そうやって生きてきた。
だから――。
その場にいた仲間が静かに目を伏せる。
雨は降り続ける。
誰も声を上げない。
静まり返った路地で、ふうはやはコートの裾についた雨を軽く払った。
fu「帰る。」
短い言葉だけを残し、背を向ける。
その後ろ姿を見送りながら、一人の構成員がぽつりと漏らした。
mb「……あの人、本当に心があるのか?」
別の構成員は苦く笑う。
mb「昔は違ったらしい。」
mb「らしい?」
mb「俺も詳しくは知らない。」
mb「知ってるのはボスくらいだ。」
その言葉は、雨音にかき消された。
⸻
組織の本部は街外れの古い洋館にあった。
外から見れば、長い年月を経た静かな屋敷。
だが、その扉の向こうでは、多くの人間の思惑が静かに交差している。
ふうはやが玄関をくぐると、廊下にいた構成員たちが自然と道を空けた。
mb「お疲れ様です。」
fu「……。」
返事はない。
ただ軽く頷くだけ。
それでも誰も気を悪くしない。
いや、できない。
それが、組織最年少幹部・ふうはやだった。
mb「ボスがお呼びです。」
部下の一人がそう告げる。
ふうはやは無言で頷き、屋敷の奥へ向かった。
⸻
重厚な扉を三度ノックする。
bs「入りなさい。」
穏やかな声。
部屋に入ると、大きな窓から月明かりが差し込んでいた。
机に向かっていた男が、柔らかく笑う。
bs「任務、ご苦労だった。」
fu「ありがとうございます。」
ふうはやは短く頭を下げる。
ボスは椅子から立ち上がり、棚から湯気の立つカップを二つ持ってきた。
bs「冷えただろう。」
bs「温かいものでも飲みなさい。」
fu「……いただきます。」
ふうはやは少しだけ驚いたようにカップを受け取る。
部屋には穏やかな時間が流れる。
ボスは静かに微笑んだ。
bs「最近、休めているか?」
fu「問題ありません。」
bs「そうか。」
少しだけ寂しそうに笑う。
bs「お前は昔から、自分を追い込みすぎる。無理だけはするな。」
fu「……はい。」
その声は、どこか柔らかかった。
ボスの前でだけ見せる、わずかな安心。
それは、長い年月をかけて築かれた信頼だった。
bs「それと、もう一つ話がある。」
ボスは机の上の書類を一枚取り上げる。
bs「近いうちに、新人が入る。」
ふうはやは表情を変えない。
bs「その教育係を、お前に任せたい。」
わずかな沈黙。
fu「……私が、ですか。」
bs「お前なら任せられる。」
ボスは優しく笑った。
bs「技術だけじゃない。組織で生きる覚悟も教えてやってほしい。」
ふうはやはゆっくりと頷く。
fu「承知しました。」
bs「ありがとう。」
ボスは満足そうに微笑んだ。
その笑顔は、誰が見ても信頼できる人物のものだった。
⸻
部屋を出たふうはやの足音が、廊下の奥へ消えていく。
静寂が戻る。
部屋にはボスだけが残った。
しばらく無言で閉じた扉を見つめる。
やがて、口元がゆっくりとつり上がった。
bs「……教育係。」
机の引き出しを開け、一冊の黒いノートを取り出す。
そこには、組織の構成員一人ひとりの名前が並んでいた。
『ふうはや』
その名前の横に、小さく書き加える。
『責任を与える。依存を深める。』
ペン先を止めることなく、もう一行。
『新人は変数。観察対象。』
ノートを閉じる。
ボスは窓の外の雨を見つめながら、小さく笑った。
bs「人は、役割を与えられるほど鎖を外せなくなる。」
誰にも聞こえない独り言だった。
静かな部屋に、時計の針だけが時を刻む。
コメント
1件
えっと、もうめっちゃ引き込まれたんだけど!?😭💕 ふうはやくん、超クールで感情無さそうなのに、ボスの前でだけ見せる柔らかい感じがギャップでやばい…!でも最後のボスのノートのやつ、絶対ヤバいやつじゃん!?「依存を深める」って…恐ろしすぎる〜!!続き気になりすぎて今夜眠れないレベルです🥺✨ ルミナさん、最高の導入ありがとうございます!!