レイシド様ことラシッドは、聖女神セーラ修道院でわたしたちがやってくるのを待っている――と、さきほどの会議でセーラ様が教えてくれた。
セーラ様のお話では、利緒の願いによってわたしが元の世界に強制送還されて、セーラ様がわたしを追って現実世界に渡ろうとしたとき、ラシッドはそれを止めようとして印章の力で一部の魔物たちを操り、彼女に手傷を負わせた。
それでも彼女は、ラシッドの妨害を跳ね除けて現実世界に渡ろうとし、ラシッドはセーラ様の去り際に「修道院で待つ」と言い放ったらしい。
おそらく次に修道院でラシッドと対面したときが最終決戦になる――誰も言葉にしなくともそれを予感したわたしたちは、早々に会議を切りあげて、最後の戦いに向けて領主館のそれぞれにあてがわれた部屋で身支度を整えていた。
(……いよいよだ)
わたしは、この世界にやってきたときに、シャルロットたちに着せてもらったセラフィナの隊服に*****************************
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