ホットサンド

仕事が午前中に終わって、割と早い時間に会えたので2人でまったりしていたらがっつり昼寝をしてしまった。

目覚めたらもう外は真っ暗。

隣にはまだ眠っている愛しい人。

可愛い寝顔から離れるのは惜しいけど、目が覚めた時に何か食べるものがあったら良いかと身体を起こす。

そういえば、今日はホットサンドの日だって阿部ちゃんが言ってたっけ。

雑学王のさり気なくもわかりやすいリクエストだ。

ホットサンドメーカーと使えそうな材料を選ぶ。

もうすぐ完成のタイミングで、阿部ちゃんが起きてきた。

💚「めっちゃ寝てた」

🖤「たまにはいいでしょ」

いい匂い、とキッチンに吸い寄せられてきて

💚「ホットサンドだ！」

と目を輝かせた。

可愛くて可愛くて頬が緩んでしまう。

🖤「待ってていいよ」

💚「俺、コーヒー淹れる」

🖤「じゃあお願いします。ありがとね」

2人でホットサンドをつまみながらコーヒータイム、その時までは平和だった。

スマホが着信を知らせる。

🖤「ラウールだ。もしもし？」

🤍「めめ、今家にいる？」

🖤「いるよ。阿部ちゃんも」

ラウールが久しぶりにガレットを焼いて、練習がてらたくさん作ったから消費するの手伝って、と。

お酒に合うやつも作ったからと言うので、コーヒー飲んだところだけどね、と2人で苦笑いしながら俺がCMしてるビールを何本か冷やした。

ラウールはすぐにやってきた。

逆にどうしたという量のガレットと、シードルも持っている。

🤍「組み合わせとか考えてたら楽しくなっちゃって、めっちゃできた」

💚「ラウールらしいね」

こうして、俺と阿部ちゃんとラウール3人の宅飲みが始まった。