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わた ビトスタオタク‼️
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「……ふぅ、あー、危ねェ危ねェ。時間的にそろそろあのガキどもが帰ってくる頃だわ」
俺は壁の時計をチラ見しながら、大急ぎで自分の着物を整えた。
ソファの周りに散らばっていた、トッシーの遺産を適当に押し入れに放り込み、とりあえずリビングをいつもの「万事屋」の状態に戻す。
ふとソファに目をやると、そこには衣服を大慌てで着直した土方が、信じられないくらい小さくなって座っていた。
「……」
さっきまで俺の首に腕を回して「離れるな」だの「好き」だの、あれだけ熱烈にデレまくっていた男とは、到底同じ人物とは思えない。
黒いズボンに、なぜか上だけジーンズ素材の上着という、非常にシュールな格好のまま、土方は膝を抱えて顔を完全に埋めていた。
耳の先端まで、まるで茹で上がったタコみたいに真っ赤だ。
「おい、多串くん。そんなに丸まってると、本物のゴリラが迎えに来ちゃうぞ?」
俺はわざと意地悪く笑いながら、あいつの隣にドサリと腰掛けた。
すると、土方はびくぅっと肩を跳ね上げ、顔を埋めたまま、蚊の鳴くような、だけど地を這うような低い声で呟いた。
「……てめェ……」
「ん? 何? 声が小さくて聞こえませーん」
「てめェ……、わざと、やったろ……っ」
ゆっくりと顔を上げた土方の目は、じっとりと涙で濡れていて、怒りと、恥ずかしさと、プライドをズタズタにされた屈辱で、とんでもないことになっていた。
いつもの強気な「鬼の副長」の威厳は、今のあいつからはミリ単位も感じられない。
「わざとって、何がよ? 俺ァただ、付き合って一ヶ月の記念日を、恋人と熱烈にお祝いしただけですけど?」
「そ、そうじゃねェだろ……っ! 俺は、その、あっちの人格の時の記憶はねェが……さっき、自分が、何言ったかは……覚えて、る……っ」
そこまで言うと、土方は再び限界を迎えたように両手で顔を覆った。
あー、よかった。
最中の記憶はちゃんとあるタイプね。
「あー、あれ? 『好き、もっと俺を……』ってやつ? いやー、素晴らしいデレでしたね。万事屋旦那、感動しちゃった。トッシーのおかげで、お前の可愛い本音がダダ漏れだったよ」
「違うっ……! あれは、その、妖刀の呪いで頭がバグってただけで、俺の本心じゃねェ……っ!」
必死になって「ツン」の武装を取り戻そうとする土方。
だけど、耳まで真っ赤なままでそんな言い訳をされても、説得力はマイナス100%だ。
「へーえ、本心じゃないんだ? じゃあ、もう一回戦やって確かめてみっか。今度は子供たちが帰ってくる前で、もっとスリルあって燃えるかもよ?」
「ふざけんじゃねェ! 誰がやるか、この天然パーマ……っ!」
土方がガタッと立ち上がって俺を殴り飛ばそうとした、その時。
ガラガラガラッ!!
「ただいま戻ったアル! 銀ちゃん、酢昆布の徳用パックが安かったヨ!」
「銀さん、ただいま戻りました。って、あ
れ? 土方さん、なんでそんな格好で万事屋に……」
タイミング良く、新八と神楽が玄関の扉を開けて入ってきた。
土方は完全に硬直した。何しろ、下は真選組のズボン、上はダサい上着、顔は真っ赤、という不審者極まりない姿だからだ。
「あ、いや……これは、だな……」
ロボットのような動きで新八たちを振り返る土方。
俺はそんなあいつの腰を、ソファに座ったまま後ろから泥棒みたいに引き寄せて、新八たちに見えない位置で、その引き締まった脇腹を指先でツン、と突っついてやった。
「ひゃんっ!?」
土方から、真選組副長としては絶対にハズレ値な可愛い悲鳴が上がる。
「な、何言ってるんですか土方さん……。あ、銀さん、今日の晩ご飯なんですが――」
新八たちがキッチンへ向かうのを見届けると、土方は消え入りそうな声で
「……てめェ、後でマジで切腹な……」
と、俺を涙目で睨みつけてきた。
プライドの高いあいつが、俺の手の中でクシャクシャに溶ける瞬間。
やっぱり付き合って一ヶ月のこの関係、糖分過多で最高に美味い。
「はいはい、切腹の前に、次は屯所のてめェの部屋で続きな」
俺はあいつの耳元でそう囁き、今度こそ大満足の笑みを浮かべたのだった。
コメント
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第6話読んだよ!土方のあの後悔と恥ずかしさでパンクしそうになってる感じがめちゃくちゃ伝わってきたわ。銀さんの「わざとやった」感満載の煽りも相まって、糖分過多で胃もたれしそうなくらい甘いのに、ニヤニヤが止まらなかった。新八と神楽の帰宅タイミングも完璧すぎて笑った。土方の可愛い悲鳴は副長としてどうかと思うけど、毎回これが見たくて読んでるようなもんだわ。次回も楽しみにしてる🔥