テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第7話、お読みいただきありがとうございました!
久しぶりにテラーノベル覗いてみたら、過去作への「いいね」が増えていて何度か目を疑っておりました笑
投稿頻度が著しく落ちてしまいましたが、呼んでくださる皆さんに感謝の日々です🙏
俺は渋谷の街で新たに出現した大型怪物と戦っていた。
ぺんちゃんから宇宙船の船長であることをカミングアウトされ、俺はそれから、3日に一度という頻度で宇宙船に通っている。
正直、一人でいることはかなり心細い。
普段の配信でも、メンバーと一緒に行動することが多いくらいだ。
なんで、俺だけ戦うことになったんだろう。
でも助けないと、、、
その思いを何とか自分の支えにして、地面を踏みしめる。
殴る、蹴る、持ち上げる、速く走る。
テレビで描かれる戦隊モノは、変身さえすれば、これらの能力を手に入れられるはずなのに、変身した俺にはその力が一向に現れていなかった。
唯一言えることとすれば、どんなものがぶつかってきても体に大きな損傷がないくらい。
しかし、自他ともに認める判断力とすばしっこさが功を奏したおかげで、目の前の生物の攻撃をかわしていくのがやっとだった。
💙「このままじゃやられる」
そして俺は重大なことに気がついた。
💙「メガホンが反応しない」
一番初めの戦いの時、メガホンからはビームが発射されたが、2回目となる今になってどんな言葉を発していても何も起こらなかった。
発動条件とかあんのかな、、
初めの戦いを思い出そうとした時、
見覚えのある二人組が、俺の目の前に現れた。
💙「あっきぃ!!!?ぷりちゃん!!!?」
なんでこんなところにいるんだ。
それに、二人とも俺と同じような衣装を身に纏っていた。
💚「なんかようわからんのやけど、、、」
💛「俺らも変身?できちゃったみたい」
あっきぃとぷりちゃんがいることで、状況的にはかなり心強い。
俺は呼吸を整え、混乱している自分を落ち着かせながら、二人に説明した。
💙「とにかく、俺は今、目の前のこの怪人を倒しているところなんだ。二人も一緒に手伝ってくれないかな」
今の状況について深掘りすることもなく、ぷりちゃんは軽く返してくれる。
💚「原因考えるよりも、今は倒さねぇとってことか。」
💛「俺らが来たからには百人力でしょ!怪人倒し、いっちょ、ヤッチャイマーーーーッス!!」
そうあっきぃが口を開いた途端、彼の手に持っていたメガホンが突如光り出した。
まさか、、、、
と思った瞬間、街も道路も、辺り一面が黄色く塗りつぶされ光り出した。
光り輝くエリアに立ちすくんでいた大怪獣は足を救われ、空中へと飛んだ。
あれ、この光景、どこかで見たことあるような、、
💚「逃すか!!」
あっきぃ色となったエリアから飛び立つ怪人を、そばにいたぷりちゃんは地面を蹴って大きくジャンプ。
その反動で、ビル群のはるか上へと飛び上がっていた。
💛「ぷーのすけのジャンプは天まで届くくらい高いんだから。って飛びすぎぃ!!!!」
ぼうっと見てる暇はなかった。
ぷりちゃんが落ちてくる時、どう受け止めたらいいんだ。
そんなオロオロしている俺らをよそめに、飛び上がった彼は口の端を上げた。
💚「俺って一言で言うと何やったっけ?w」
その言葉で俺は思い出した。
そばにいたあっきぃもハッとして咄嗟に俺と目を合わせる。
そして、空中にいる彼に届くように声を振り絞った。
💛💙「天才!!!!」
💚「そういうこと。」
背後から太陽の光を受けニヤリと見下ろす彼を見て、俺は確信した。
ぷりちゃんなら大丈夫だ。
彼の手に持つメガホンが緑色に輝く。
そして、それを両手でしっかりと押さえ怪人の方へと構えた。
💚「これでも喰らえぇええ!!!」
コメント
2件
続きありがとうございます‼️ 毎回お話の展開が最高すぎて堪らんです🫰