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君へ渡す言葉。

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君へ渡す言葉。

26 - 君が死ぬ夢を見た。

♥

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2024年07月22日

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本編とは関係ありません。

一応死ネタです。

太宰さん若干病み気味。

太敦、太敦です。

スタート。


君が死ぬ夢を見た。

首を絞めて、殺す夢。

お陰で早朝から吐く事になった。

大丈夫、会社に行けば会える。

大丈夫。


「やぁやぁ諸君!今日は良い自殺日和だねぇ〜!」

「また遅刻して来おったかこの唐変木!!」

「相変わらずだねぇ国木田」

何時もの日常。

案外、楽しい。

「それより、敦くんは?」

「そんな事よりも仕事をしろこのアホンダラ!」

「むー!はいはい分かりましたよ!」

「太宰、この後一寸買い出し手伝ッてくれないかい? 」

と、与謝野が太宰に声を掛ける。

「ハァイ」


夢から醒める。

また君が死ぬ夢を見た。

何者かに喉を掻き切られて死ぬ夢。

どうしてこうも君が死ぬ夢を見るんだろうか。

私の頭がおかしいのだろうか。

ごめんね、こんな夢ばかり見てしまって。


「ね〜え、敦くんは〜?」

「仕事をしろと云っているだろうが!!」

「もう……」

「太宰、このビー玉取って〜」

ラムネを飲み終わった乱歩が云った。

「はいはい……」


今日も夢を見た。

また、君が死ぬ夢だった。

君が、ビルの屋上から飛び降りる夢。

君も自殺にハマってしまったのかい?

駄目だよ、君に自殺は似合わない。

私みたいにならないで。

「そのままでいて」


「敦くんは何処に行ったの?」

「依頼だ。お前も見習え!!」

「見習ってるしぃ〜」

「見習ってないだろうがっ!!!」

「太宰さん、これウチの村から取ってきた山菜です」

「いりますか?」

賢治が太宰を国木田から逃してくれる様に云った。

「賢治〜!ありがとう!」

「いえいえ!」


今回の夢も君が死ぬ夢だった。

今度は君が何者かに射殺される夢。

私が其の状況下に居たら其奴を殺していただろう。

正夢で無くて良かった。


「敦くんに会えないと私仕事しなーい」

「こんの……!!」

「太宰、この間の依頼人からの菓子折りだ」

この社の社長、福沢が云った。

「わっ、ありがとうございます!」

「これからも、励むと良い」


今日はよく判らない夢を見た。

ぼやけているが、人影らしい何が前へ進む夢。

白くて、綺麗で、

君の様な……


「あ〜あつしくぅん……」

「太宰、買い出しに行って来てくれないか?」

「え〜?なんで私〜?国木田くん行って来なよ」

「いいから行ってこい!!」

「……はぁい」


今日の夢は昨日の夢の続きだった。

人影が此方に振り向いて、

何かを喋っていた。


「太宰さん」

「なぁに鏡花ちゃん」

「これ……」

「ん?クレープ?」

「さっき、買ってきた」

「え?なんで?」

「何だか、疲れている様な、気がした」

「そうかなぁ」


また前の夢の続きを見た。

今度は、ハッキリとした人影になっていた。

君だった。

声は聞こえなかったけれど、

私は少し嬉しかった。


「太宰さん、これ、どうぞ!」

「おや!珈琲なんて、気が利くねぇ谷崎くん!」

「いえいえ!何時もお世話になってますから!」

「嬉しい限りだねぇ〜!」


次は、声が聴こえた。

聴こえたんだ。

「此方に来ては行けません」

と。

どうしてだい。

君に会えないなんて私は嫌だ。

やめて、いかないで。

いかないで。


「太宰のヤツ、アレはもう駄目だよ」

「何とか、出来ませんか、与謝野女医……」

「そうですよ……!これじゃ、太宰さんが……」

「すまないね……」

妾には、心の傷は癒せないんだよ。

「そう、ですか……」

「……それじゃあ……」

「太宰さんを庇って死んだ敦くんはどうなるんです」

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