俺がいるから

焼肉を食べた帰り道。すっかり機嫌を直したしょっぴーとの別れ際に俺は言うことにした。

🧡「しょっぴー、好きです。俺と付き合ってください」

💙「は？またまたぁ」

🧡「………」

💙「まじ？」

🧡「…………」

💙「ごめん、まじなのは無理」

しょっぴーははっきりと断った。ここまでは思っていた展開なので耐えられる。

🧡「照兄がおるから？」

💙「お前、知って……」

🧡「照兄には敵わへんよな」

💙「ごめん」

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これで二人も考えてくれるだろう。

そう思ったけど、溢れる涙は止まらなかった。

悪いとは思ったけど、再びめめを呼び出す。

🖤「はいはいお待たせ」

今度は俺の家に来てくれた。忙しいのに申し訳ない。でもこれがメンバー愛だと思う。

🖤「お酒買って来たよ。飲む？」

首を振る。

今日は酔い潰れて眠るなんてことはしたくない。しっかり失恋したから、その後どうするのか作戦をちゃんと立てたい。

笑顔を保つ方法、そして、照兄と仲直りする方法、しょっぴーと気まずくならない方法…。

考えてたら、また涙が込み上げて来た。

🖤「ちょっと、抱きしめてもいい？」

言われなくても、自分から飛び込んでいった。

背中をポンポンされる。

めめの胸の中は落ち着く。

🖤「康二。好きだよ」

🧡「俺もや。めーめぇー」

🖤「いや、マジの好き」

🧡「？」

めめの顔を見上げたら、唇にキスが落ちて来た。

🖤「マジに好き」

作戦変更。

国宝級イケメンと付き合う方法。今夜の議題は、突然甘いものに変わった。

おわり。