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* ** 【夢幻庭園】……白い霧に包まれた、美しい楽園。……花畑に囲まれた噴水を中心に、 四隅に背の高い時計塔が建っているだけの小さな広場だ。

周囲には木々が植えられていて……

その木の葉が、風に乗って優しく揺れていた。


* * *

─ 

* * *

《……さあ》 * ─ * *……まただわ。最近ずっと同じ声が聞こえるのよ。なんなのかしらね……

それにしても不思議なことに、亡霊たちの中には、現実に存在する特定の個人ではなく、歴史上に存在した人間や有名人などの人格や行動だけを抽出して具現化させる者もいる。

また、「全体の一部だけ」を取り出して具体化する場合もあるし、複数の人物を混ぜ合わせることもあるようだ(例:聖徳太子→織田信長など)。

ただしこの場合であっても必ず、「個々の人物が持つ固有の特性=特徴」(たとえば、人によっては左利きかもしれないとか、髪質や目の色が左右非対称であるなど)が、何らかの形で反映されるため、完全に個人の人格とは切り離された状態ではないと言える。また、生前の記憶の一部が残るため、「自分が死んだという事実」自体は覚えているが(例:自分の名前は思い出せるけど、親兄弟の顔を思い出せないとか)、「なぜ死んだか」「死因は何だったか?」といった記憶に関しては一切残ってないというパターンが多いようである(そのため死因については本人にとって非常に曖昧で不可解になるらしいのだが……)。そして、死後の世界で何らかのトラブルが生じ、現世へ再び戻ることができない場合もあるらしいのだ。その場合どうなるかというと、大抵の場合そのまま亡霊となってしまうそうである。そして、そうなった亡霊たちを鎮める役目を担う人物が、いわゆる死神と呼ばれているわけだね! さっき話に出ていた「神の手違いによって死期を大幅に早められた人々」というのも実は亡霊のことであって、彼らは自らの未練を解消してくれる救世主を求め彷徨っているのだ!……うん、なんというか、やっぱりホラー要素が強い設定だよねえ

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