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……いつだったか彼女が口にした言葉だ。それは、自分に向けた言葉であり、私に対する問いでもあるのだと理解できた。だから、私はこう答えた。あなたと同じ言葉を返したのだ。「もちろん」……と。

そして私たちは共に笑った。とても幸せそうな顔を浮かべていたように思う。あの時の笑顔だけは忘れないでいようと思うし、ずっと覚えていてほしいとも思った。たとえこれから先の人生がどれほど長く続いてゆくものだとしても……。

しかし、今はどうなのだろうと自問してみる。本当に笑っていられる時が来るのかと、そう思ってしまうことがある。もしもこのまま、永遠に笑うことなんてできなくなってしまったらと考えることもある。ただそれだけのことが怖くて堪らない時だってあるんだよ、私はね。

どうして怖いのかなぁ……。どうしてなんだろう……。きっと理由なんかどこにもないんだろうけどさ。ただ漠然と、それでも確実に存在しているだけの恐怖感っていうのもあるんじゃないかなって思ってるよ、今の私には。

だけど、そこに辿り着くことはとても難しく……

結局たどり着くことはできないんじゃないかしら?……あなたはどうしてここに来たの?……それは……

あの日出会った少女の声が聞こえる あぁそうだ 俺は彼女に会わなくてはならない 彼女がいる限り俺の生の意味はある しかし、今の俺にできることがあるのか わからない ただ一つ言えることは彼女を死なす訳にはいかない なぜなら彼女は唯一の希望だからだ……ここはどこだろう 暗い……狭い……冷たい……そして熱い……

俺は死んだのかな?

『違うよ』

えっ!なんだ!!頭が痛い……声が響く……なんなんだ 痛みが消えた……頭の中に記憶が流れてくる……これが転生ってことなのか……どうすればいいんだよ……それにしてもこの記憶の持ち主は何をしてたんだろう……こんなに苦しんでるじゃないか……

『苦しいけど仕方がなかったのじゃ』

誰だよおまえ……神様みたいなもんか?

『わしはただの神の一部じゃよ……それでどうすればよいかだったな……お主には転生してもらわなければならない……そこで問題なのは……どの時代にするかなのだ』

はあっ?どの時代だと?そもそもあんたがやった事じゃないんかいっ!てっきり神とか名乗るもんだと思ったよ。えっ、は神さまなんですかって……あーもううざい!じゃああんたのことなんか神様と呼んでやるもんかね!いいからさっさと用件言えっ!

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