体が思うように動かない…。
声を殺して泣いたから…声もガラガラ…。
目も真っ赤…。
とてもではないけど…。、今日は誰一人として近づけたくなかった…。
『ゾムが俺を忘れていた。』その現実がなん回も頭に流れ込んできて…また涙目になる…。
酸欠にはなるは…力も上手く入らないは……。
重症やな…これは。
こんなこと…良そうもしていなかったため…よりいっそ精神に突き刺さる。…
ボロボロになって行く心を…俺は…
止めることは出来ない。…
…何度も…体を起こそうとしているが…起きない。
まぁ…朝からそんな状態やから…そりゃあ心配クソほどされたわなw…。…『大丈夫』『心配ない。』
んな訳ないやろッ…!…。
俺はそんなに…強ないねん…ッ…。
…狭い二人部屋の中で…小さい嗚咽が漏れ出していた
鬱視点
数ヶ月前。
ut「………」フー…、
…煙草。これが俺の息抜きだ。
軍人になってからというもの…煙草を吸うことが多くなっていった。…
まぁ…体には悪いんやけどな?w
ut「…そんな所で…なんのようや?…」
zm「……バレてたのかよ…。チッ…」
壁の向こうから…不機嫌そうなゾムが顔をだして… 少し離れたところに腰掛けた。
zm「…………軍人訓練…。今度…俺戦場出るねん…」
ut「おめでとう…。とはいえへんな…。」
戦場に出る。それは『死ににいく』ようなものだ。 生きて帰ってきたとしても…また駒として使われる。
zm「…戦地行くのに…おめでとうはないやろ。」
ut「確かにw…」フー…。
zm「俺な?…想い人居んねん。」
ut「ッぶフッ…!…ゴホゴホッ…!…」
zm「きったなッ!!…ッ…」
ゾ…ゾムに…恋人?…あの女嫌いが?…
この戦争馬鹿でガチの体力の化け物に…想い人?…
zm「失礼なこと考えてんな。おい。」
ut「…そ…それが…どうしたんや?…想い人が?」
zm「……俺さ…守るって約束してん。ガキの頃。」
zm「弱虫で…可愛くて…大好きやった。」ギリッ
ut「…お…おう…。」
か…かなり溺愛してんねんなぁ…。
でも…男に生まれてきた以上。戦場で死ぬのは当たり前である。
大切なもの作ると…後々縛られるだけなのだ。
zm「そいつが幸せになるなら…死ぬのは本望や…」
zm「…でも…さ…。、この戦争生き残っても…」
zm「次の戦地に出る時…」
『神風特別攻撃隊』に選ばれるんやって。
ut「ッ!………、、、…そ……うか…。」
『神風特別攻撃隊』とは…
爆弾の飛行機のことである。その飛行機に人を乗せそのまま敵陣へと突っ込む。自己犠牲の攻撃である…
生き残る確率はほぼ0。…
…この戦争で生きたからと言って…。これに選ばれたら…確実に死ぬだろう。
zm「…もし…この戦争で生き残る…。」
zm「…んで…選ばれるやん?……」
ut「…………せや…な…。」
zm「…どうせ死ぬならさ…。」
いっそのこと…突き放して…。嫌いになって貰う。
zm「それしかないと思ってなぁ…。」
ut「ええと思うけど。それは…誰もええ気持ちには」
zm「ならへんやろな…。」
zm「とにかく。俺が死んだら頼むで。」
zm「…あと。ロボロって奴が想い人やから…。」
zm「来たら…俺のことは言わんでな…?…」
ut「おう。任せとけ。…」
、、、、。
ut「あ!?…男なんやね!?…」
そして…ゾムは数ヶ月…生き残って来た。
そして…次の戦地では神風特別攻撃隊をやるらしい
…それが決まったタイミングでロボロ。つまりゾムの想い人がやって来た。
ゾムは…きっと、ロボロを悲しませないために… 突き放したのだろう。
…ゾムは…ロボロのこと大好きなんやろうけど…。
いやもう…。両思いなんやろうけど…。
、、、戦争のせいで…。な………。
ut「残りの生きる期間…幸せに生きて欲しいけどな」
ut「…………誰も望まへんのにな…。」
zm「………………ッ…。ロボロッ…。ごめんなぁ…ッ…」
zm「……これも…全部…。お前の為なんや…ッ。」
コメント
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ファーッ死にそう、ゾムがこんな事考えていたなんて....ロボロの為かぁ、悲しい現実だな....
オレがzm視点なら愛し合ってるなら心中しちゃうかもな
ゾムなりの優しさなんだね… 生きて帰って来い!(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)