TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「…雛瀬さんのこと…どう思ってるんですか?」


「ん?」


ーー…あれ?ーー


心の声が私に問いかけてくる。しかしそれに答える間もなく唇は勝手に動き出す。


「だって、あれだけ美人で優しい人に教えていたら、やっぱり嬉しいんじゃないですか?店長だって男ですし。」


ーーあれ?あれれ…?ーー


溢れる疑問が胸の中に浮かんでは口にする前に消えていく。


こんなこと、聞くつもりなかったのに。考えるより先に言葉が出てきた。


計算だけで生きてきたこの私が。


しかもこの言葉。これではまるで私が…


息を潜めて店長の反応をじっと待つ。お皿には、まだ食べかけのうどんが残っていたが、喉を通る気配がしなかった。


いつもなら真っ直ぐに店長の目を見れるのに、今は反らしてしまう。


僅かな沈黙が、私には永遠に時が止まったように感じた。


「うーん、まあ確かに…美人だよね。」


照れくさそうな顔が私の視界に入る。


その笑顔を見た瞬間ー


ーーズキンーー


胸の奥が…軋んだ。


この作品はいかがでしたか?

48

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚