テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
…昨日は酷い目に遭った…
〈っその…!〉
…ん?なんだ…??
〈あの、私…Akira様の事がずっと大好きで!つ、付き合ってくださいっ!〉
もしかして俺の被害半減のチャンスなのでは?付き合え〜…
『ええと、気持ちは嬉しいんだけど…ごめんねっ、俺運命の人がいるから…!』
俺を話に出すなああああああ…!
…と思う気持ちを心に秘めて、教室へ戻った。
ㅤ⠀
ㅤ⠀
ㅤ⠀
放課後になった…が、アイツが付き纏って来ない。俺が困ってるとやっと気付いたのだろうか。
「ッ!?!?、!?!」
〈Akira様が言ってた”運命の人”って…!!!〉
突然冷や水をかけられる。今朝の告白を断られたあの子か…
待てよ。他にも3、4人ぐらい居る気が…?
そんな事を考える暇もなく腹を蹴られる。
「っぐぁ゛…!」
…やべぇ、新しいクラスになってから友達作ってなかったせいで誰も助けてくれない気が…
待て、アイツいるじゃん。
速く助けに来てくれ…
ㅤ⠀
ㅤ⠀
「っお゛ぇ……」
…やっと解放された、が。助けに来てくれなかった。なんで?
意識が遠のいて行く…
『ッシャケ!!!!大丈夫!!!??』
『先生に呼び出しされちゃったのが長引いちゃって…!!!ごめんね、運命の人なのに…』
タオルで濡れた身体を拭かれる。まだ蹴られた所は痛むが死ぬ程ではなかった。
…なんだかこの時間はいつもより暖かくて、安心できて………時がこのまま止まってしまえばいいのに、と思うほど好きだ。いや、好きになってしまった。
『…あのさ』
『今日、家泊まっていい?』
「家知ってんの?」
『え、うん。そりゃあ運命の人だからね』
「相変わらずで安心した」
「親に許可取るからちょっと待ってて」
「…あ、教室にスマホ忘れて来た」
『俺シャケのためなら何時迄も待つからね!!!忠犬Ak公だから!!』
「っふ、なにそれw」
…あたたかい。わかってくれる。…やさしい。
……………好き
ㅤ⠀
ㅤ⠀
「…許可取ったけど、親夜に帰ってくるかも。大丈夫?」
『全然いいよ、全然良い』
…なんだか距離が縮まって、彼と居ることが楽しくなったような気がした。
ㅤ⠀
ㅤ⠀
もしかしたら本当に運命というものは、あるのかもしれない。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!