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#七つの大罪シリーズ
夢野 ゆみ
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確かに君は悪かった
そこは認めよう
言い訳をする暇があるなら
まず謝ればいい
だから僕らは批判する
何が悪かったのか
何を直すべきなのか
――そこまでは正義だ。
ところが誰かが叫ぶ
「しね」
「消えろ」
「お前みたいな人間は――」
おや?
いつから正義は
人格否定の免許証になった?
悪いことをした人間は
悪いことをした。
それだけで十分だろう。
人間そのものまで
返品不可にする必要はない。
「批判です」
便利な言葉だ。
その一言を貼れば
暴言まで正論に見える。
まるで
賞味期限切れの牛乳に
「高級品」とラベルを貼るように。
君の行為を責める。
君の発言を問いただす。
君の間違いを指摘する。
でも、
君という人間の存在まで
裁判にかける権利は
誰にもない。
正義を振りかざすなら
せめて刃物じゃなく
言葉として使え。
……ああ、失礼。
言葉を凶器にしているのは
そちらでしたね。
「相手が悪い」
それは免罪符じゃない。
「批判している」
それも免罪符じゃない。
正義という看板を掲げて
他人を踏みつけるなら、
その看板にも
ちゃんと鏡を付けておこう。
――自分の顔が
よく見えるように。
コメント
1件
読了しました。このエピソード、すごく胸に刺さりました……。 「行為を批判するのと、人格を攻撃するのは違う」って、ネットでも日常でもよくある線引きの曖昧さを、とてもクリアに言葉にしてくれていて。特に「正義という看板を掲げて他人を踏みつけるなら、その看板にもちゃんと鏡を付けておこう」っていうフレーズが、ゾッとするほど美しくて残酷でした。 飛鳥さんの言葉、ちゃんと受け取りました。自分の言葉にも、もっと責任を持ちたいって思えました。ありがとうございます。