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第5話「恋の宣言ポスター!?」
翌朝、昇降口。
みなとが靴を履き替えていると……
颯「……おい、みなと。掲示板見ろ」
みなと「え?」
昇降口の掲示板には、
・カラフルな紙
・手描きのハート
・大きな文字
『藤宮みなとくん、今日も絶対かっこいい!! 天海りんより!』
みなと「……!?」
モブ達「なにこれ!?」「攻めすぎだろ…」
ちょうどその時りんが来た。
りん「おはよーみなと!!見た!?掲示板!」
みなと「見たよ!!?」
なお「りん、やりすぎ」
颯「最高かよ」
1時間目。
りんの席には、
親友なおの置き手紙。
『頑張るのはいい。でも自分も大事にね』
りん「……なお…」
りんは笑ってしまう。
嬉しくて。
昼休み。
りんは今度こそ弁当を手作りし、
またみなとと向き合う。
みなと「今日は…ありがとう」
りん「はい!全部伝えたくて!」
みなとは小さく笑った。
その笑顔だけで、
りんは幸せになれた。
しかしその視線の先に――
ほのかが立っていた。
優しい、けれど決意した目で。
ほのか「りんさん。話があります」
りん「えっ」
校舎裏に二人きり。
ほのかの声は震えているのに、
まっすぐだった。
ほのか「私、藤宮くんのこと好きです。…負けませんから」
りんは一瞬だけ驚いた後、
すぐにニカっと笑った。
りん「いいね!!勝負しよっ!!」
なお「こんな時にも笑うんだね…」
颯「火、ついたな」
こうして本格的な、
恋の競争が始まった。