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暗闇の中、私は目を覚ました
ここは、地獄かしら。私は人より温度を
感じやすいのだけど、死後の世界にも
温度はあるのね。あら?私は閉じ込め
られているのかしら?どうしましょう
とりあえずここから出ようと、
身をよじらせてみれば右手の方から
カシャン、と音がした
これは…日輪刀だわ!
私は見つけた日輪刀を握りながら再度
実感した。ああ、本当に無惨は死んだ
んだと。そんな時、
?「やべぇ。そろそろ人がきちまうん
だゾ。早いところ制服を…うーん!!!
この蓋、重たいんだゾ。こうなったら
奥の手だ!ふな”〜〜〜、それっ!」
『!』
誰かの声がしたかと思えば、周りに
青い炎が現れ、閉じ込められていた蓋が
開いた。私はそこからとっさに出た時、
フードがついていたようで、フードが
浮き頭に被った
フード?隊服にフードなんて
あったかしら?
?「さてさて、お目当ての…って
ギャーーーー!お前、なんでもう
起きてるんだ!?」
な、何かしら?!この喋る…
『た、狸…かしら?』
?「誰が狸じゃーーーー!!!!」
『そうなのね!ごめんなさい
猫…でもないのよね?』
グリム
「オレ様は、グリム様なんだゾ!」
グリム様…死後の世界の
生き物なのかしら?
グリム
「まあいい。そこのニンゲン!
オレ様にその服をよこすんだゾ!
さもなくば、丸焼きだ!」
服、隊服が欲しいのかしら?
私は下を向き、隊服に目を移した
『こ、これ、隊服じゃないわ!』
慌てているうちにグリムという
生き物が火を吹いた
死後の世界の服なのだとしたら何故
グリム様は来ていないのかしら?
でもそうねぇ、燃やすのはいけないし
人を探しましょう
私は右手に持っていた日輪刀を腰に
差し、その場から離れた
グリム
「こいつ!待つんだゾ!」
たどり着いた先は
『まあ!本が沢山あるわ!
ここは一体何処なのかしら?』
私がそう言葉にしたとき視界のはしで
また青い炎がチラついた
グリム
「オレ様の鼻から逃げられると
思ったか!人間め!さあ、丸焼きに
されたくなかったらその服を__」
グリムが言い終わる前にどこからか
紐が飛んで来て、グリムの体に巻き
付いた
グリム
「ふぎゃっ!?痛ぇゾ!
なんだぁこの紐!」
?「紐ではありません。愛の鞭です」
グリムの体に鞭?を巻き付けた
この人は、不思議な仮面をつけていた
?「ああ、やっと見つけました
君、今年の新入生ですね?」
『新、入、生?』
?「ダメじゃありませんか勝手に
ゲートから出るなんて
それに、まだ手懐けられていない
使い魔の同伴は校則違反ですよ」
『使い魔?とはなんだか
分かりませんが先ほど会っt』
会ったばかりです。そう言う前に
グリムにさえぎられてしまった
グリム
「離せ〜!オレ様は、こんなヤツの
使い魔じゃねぇんだゾ!」
?「はいはい、反抗的な使い魔は
みんなそう言うんです
少し静かにしましょうね」
グリムは不思議な仮面をつけた男の
人に口を塞がれてしまった
?「まったく。勝手に扉を開けて出て
きてしまった新入生など前代
未聞です!はぁ どれだけせっかち
さんなんですか
さあさあ、とっくに入学式は始まって
いますよ。鏡の間へ行きましょう」
『申し訳ありません
扉…とはなにかしら?』
?「貴方がたが目覚めたたくさんの
扉が並んでいた部屋ですよ
この学園へ入学する生徒は、全て
あの扉をくぐってこの学園へやって
くるのです
通常、特殊な鍵で扉を開くまで
生徒は目覚めないはずなんですが」
『それなら、そこのグリム様?が
炎で吹き飛ばしてしまいましたわ』
?「全てはこの使い魔が原因でしたか」
『あ、いいえ、私の使い魔?では』
?「おっと!長話をしている場合では
ありませんでした。早くしないと
入学式が終わってしまう。さあさあ
行きますよ」
『あの、入学式や新入生など
ここは一体どこなのかしら?』
?「おや?君、まだ意識がはっきりして
ないんですか?空間転移魔法の
影響で記憶が混乱してるんです
かねぇ」
く、空間転移魔法?
?「まあいいでしょう
よくあることです」
記憶混乱…よくあっちゃいけない
気がするのは私だけかしら
?「では歩きながら説明してさしあげ
ましょう。私優しいので」
『まあ!それはありがたいわ』
?「ゴホン ここは
《ナイトレイブンカレッジ》
世界中から選ばれたたぐいまれなる
才能を持つ魔法士の卵が集まる
ツイステッドワンダーランド
きっての名門魔法士養成学校です」
『ないと、かれ?』
よくわからない単語がいっぱいだわ
クロウリー
「そして私は理事長よりこの学園を
預かる校長、ディア・クロウリーと
申します」
ディア・クロウリー…外国?えっと、
『クロウリーさん?で、いいのね!』
クロウリー
「ええ、この学園に入学できるのは
《闇の鏡》に優秀な魔道士の資質を
認められた者のみ
選ばれし者は《扉》を使って世界
中からこの学園へ呼び寄せられる
貴方のところにも《扉》を載せた
黒い馬車が迎えにきたはずです」
馬車?私が最後に見たのは
仲間達の顔よ
クロウリー
「あの黒き馬車は、闇の鏡が選んだ
新入生を迎えるためのもの型に通じる
扉を運ぶ、特別な馬車なのです
古来より、特別な日のお迎えは馬車と
相場が決まっているでしょう?」
グリム
「むがー!むががー!!」
クロウリー
「さっ、入学式に行きますよ」
『ええ!分かりましたわ』
なんだか死後の世界にしては不思議な
場所ね。クロウリーさんも生きている
感じがするわ。血鬼術?
それにしても、受けた傷が痛いわ
なのにどうして致命傷にいたる傷は
ないのかしら?