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参加型企画
〜第9話〜
・固定夢主あり
・キャラや口調が解釈不一致あります
・基本的に夢小説なので気をつけていますが、キャラ崩壊があるかもしれません
・この小説に出てくる国や地名、団体名は実際に存在するものとは一切関係ありません
『他でもない────。』
『みんなでキャンプをするわよ。』
『……え?、』
間違いなくここにいる一同が拍子抜けした。
わざわざ新入居者さんを集めたのだから尚更だ。
『……え、キャンプですか…?、』
まだ状況が飲み込めていない人達がいる中、
オーナーがキョトンとした顔で言った。
『だって大事でしょ?キャンプ。』
『人里離れて静かな場所で各々楽しむの!素敵でしょ…?』
オーナーが惚れ惚れした表情で続ける。
『だからグループ分けしようと思ってみんなを呼んだの!』
『できれば…新入居者さん達同士でもっと仲良くなって貰いたいからね!』
嫣音が恐る恐る手を挙げ、発言した。
『……話はだいたいわかったけど、それぞれの予定があって…』
『ちなみに拒否権なんてないわよっ?』
オーナーはやや食い気味に言ったので、嫣音はふてくれされたように肩をすくめた。
『さっ!ちゃっちゃとグループきめちゃいましょー!』
『あはは…その前に、自己紹介しよっか…』
大人しそうな女性が呆れながらオーナーからみんなを引き離すように間に立って先導する。
『さすがルーチェちゃん…しっかりしてるわね…』
オーナーは感慨深そうに笑っている。
『じゃあ誰から自己紹介する?、』
そんなオーナーをよそ目にルーチェと呼ばれる人物が指揮をとっている。
『はい!我から自己紹介するんだぞ!』
ルマが小学生男子のごとく、手を挙げた。
『我はファルマリア共和国!名前はアルマリノ・クララ!特技は裁縫で、このぬいぐるみもお手製なんだぞ!』
自己紹介が終わると、パチパチと拍手が上がった。
ルマは満足そうに座り、鼻を高くしている。
『じゃあ次は私かな〜?』
発言したのは金髪とリボンが良く似合う人形みたいな少女だった。
『私はフェリス帝国のリベ・ドールだよ。特技は泳ぎと料理、よろしくね〜』
ルマと同様、拍手がおきた。
『次は私ですかね…』
オリーブのような緑色の目をした少女はあわてて立ち上がった。
『わ、私はカルメナ共和国です!、名前はルイス・クラミアで…特技はスイーツを作ることです、よろしくお願いします!、』
少女は一礼し、拍手がおさまった後に座った。
『えっと、順番的に私かなぁ…』
アメジストのような透き通る目をした少女は顔を伏せがちに言った。
『私はフランドル共和国だよ…名前はフラン・アーサルドで、特技はどんな料理でも食べれちゃうことかな…?よ、よろしくねっ…!』
少女は顔を赤くし、サッと座った。
『次、嫣音の番だぞ!、』
コソッとルマが嫣音に耳打ちをした。
『私は最後でいいわよ…!』
嫣音も聞こえないくらいの声量で言い返した。
『じゃあ私がやる〜』
そこにラームが割って入る。
『あっ、ちょっ!!、』
『……わかったわよ、やればいいんでしょ!、』
『…私は音都蘭連合王国よ、名前は嫣音。特技は楽器いじり………よ、よろしく。』
『なんだ、やればできんのだ〜』
『私はソイル平和王国、名前はラーム・アプリコットだよ〜。特技はニッポンのカルタなんだ〜、よろしく〜。』
嫣音は少しギクシャクしながらも、無事自己紹介を終え、ラームは相変わらずの腑抜けた声で自己紹介をした。
『じゃ、次はエディだね〜』
『わ、私はエーデル公国です!、名前はエディワルド・コフィって言います、特技はヘアメイクです…!よろしくお願いしますっ!、』
エディは勢いよくお辞儀し、危うく頭を机にぶつけそうになった。
『ふふ…お茶目なんだねぇ…』
『あ、あはは…』
隣に座っていた方に笑われたので、エディは真っ赤になり俯いた。
『エディちゃんの次だから…私かなぁ…よっこいしょ…』
隣に座っていた人はボソッと独り言を呟き、ゆっくりと立つ。
『私はブルーメ帝国だよ、名前はフィオーレ・ブルーメン。特技は料理なんだぁ。よろしくね』
ラームとは系統が違うが、フィオーレもフィオーレでフワフワとしている。
『じゃ、最後を飾るのは私かな!』
『私はセレナ共和国のルーチェ・カルマ!特技はスポーツと園芸だよ!よろしくね!』
一通り自己紹介が終わったところでオーナーが口を開く。
『それで…分け方はどうする?』
『うーん…好きな人と組めばいいんじゃないかな!』
ルーチェが間髪入れずに発言をする。
『わ、私もルーチェさんの案に賛成ですっ、』
ルイスが控えめに手を挙げて言う。
『うん、私もそれでいいと思うなぁ…』
次にフランが便乗して言った。
他のみんなも次々に頷く。
『…うん!ほぼ満場一致で賛成ね!』
『じゃ!好きな人と組んじゃいましょうか!』
『ここからはルーチェに任せちゃうわね?』
オーナーはルーチェの肩にポンッと手を置き、ウィンクして見せた。
『ここに9人いるから…1グループ3人かな?』
『それじゃあ、各々好きな人と組んじゃおっか!』
ルーチェが手をパンッと叩き、みんなに促す。
エディはもう目星がついている人がいるので、その人の元へと向かった。
『……嫣音ちゃん組みませんか?』
『え”、わ、私?、』
嫣音は目を見開き、エディを凝視する。
『はい、料理が得意そうなので…食の保証は最低限したいですしね。』
『食べるの目当てなのね…まぁ、いいわよ。』
嫣音は少し呆れたようにエディを見て、また視線を正面に戻す。
『さて、私と嫣音ちゃんで二人なので…あと一人ですね…』
いい終わらないうちに、エディの肩に手が触れた。
『わっ…』
『ふふ、驚かせちゃった?』
振り向くと、フィオーレがニコニコしながら立っていた。
『エディちゃん、私と組まない?』
『実は余っちゃってさぁ…』
フィオーレが気まづそうに肩をすくめて言う。
『そうなんですねっ、いいですよ!』
『ふふ…エディちゃんならそう言ってくれると思ってたよ』
フィオーレは不思議な人だった。
長く白いまつ毛と淡いピンクの瞳、天使の羽を連想させるような白髪の長髪…どれをとっても儚く美しい少女だ。
『……じゃあ決まったかな?』
組み始めてから数分がたち、大まかに決まったようだ。
『それじゃあまとめるわね!』
オーナーが紙とペンを持ってきて机に置いた。
『えっと、まずは…』
『アルマリノ・ルイス・ルーチェのチームAね?』
『そうなんだぞ!』
『当日は楽しみましょうねっ!、』
『うん!』
三人とも息が統合していて仲良さそうに見える。
エディは誰とでも仲良くできるルマを尊敬していたので、改めて凄いと感じた。
『次はエディワルド・嫣音・フィオーレのチームBに、』
『は、はいっ!、』
『…別に返事しなくていいのよ』
『ふふ…健気なんだね…』
構成的には、料理のできそうな嫣音と、特技が料理のフィオーレ…キャンプは数回経験したことのある私だ。
ちょっとだけ私がミスをしてもカバーしてくれそう…と思い、心の中でガッツポーズをした。
『次がラーム・フラン・リベのチームC…ここが最後かしら?』
『そうだね〜』
『無理せず頑張りましょうっ!、』
『うん、そうだね』
『……それじゃ、一通り決まったから部屋戻っていいわよ!』
『みんな解散!!』
オーナーがそう合図すると、各々自身の部屋へ戻って行った。
『……あっ、ブル君!』
目線の先に、何やら懐かしい後ろ姿が見えた。
『え、あ!エディ!、』
『パーティの時以来ですね』
『そ、そうなんだわ…!』
あの後、ブルガリアに部屋まで送ってもらった後、部屋が近くだったことを知って驚いた…というのを覚えている。
『そ、それよりエディ、キャンプの話聞いたんだわ?』
『え、そっちもなんですか?』
『うん、俺は昨日決まったんだわ』
『チームはBなんだわ!』
『わ、私もです!私もチームB…!』
『え!き、奇遇なんだわ…!!』
ブルガリアは顔を赤くし、目をそらす。
『そちらのチームには誰がいるのですか?、』
『あぁ、えぇっと…俺とフランシスと菊、それからウクライナさんとフェリシアーノなんだわ!』
『チームAは…?』
『えぇと…マシュー、アルフレッド、ギルベルト、ルートヴィヒ、王耀で…』
『チームCが、アーサー、イヴァン、アントーニョ、ロヴィーノ、ポルトガル…だった気がするんだわ!』
『なるほど…!』
エディが相槌をうったあと、ブルガリアがモゴモゴと口を動かす。
『……せっかく一緒のグループになれたから当日はいっぱい楽しむんだわ、!』
『…えぇ、そうですね』
エディも穏やかに微笑んだ。
〜第9話fin〜
まだ自分の夢主ちゃん出てないよーって方いますか!?
いたらコメ欄までお願いします!!
ここまで見てくれてありがとうございます!
コメント
22件
あー見るの遅れたー、!! うちの子出てるー!ありがとうございます! アーサーはきっと違う意味で仲良くしてくれる…はず、 チームB大丈夫か?これ…アルとマシュは混ぜるな危険…
へへ、音都ちゃん可愛いぜ...... みんなも可愛いぜ............ 小説書く才能ありますようめさん おっとぉ?Cチーム大丈夫か? ヘタリアトップの炭生成さんいますけども
わぁ私の子が出てる…!ありがとうございます😊