テラーノベル
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《牛沢視点》
今日もいつも通りの生活を送る。
はずなのに今日もいつもと違う
どうしてだろう。
考えるけど俺にとっては明白な答えがあった。
いつも視線の先にいる彼。
たまに目が合うその度、視線を逸らしてしまう彼。
俺は恋する乙女になったらしい。
らしいって曖昧な言い方だけど
頭では追いついてないから客観視しないと気持ちを保てない。
それだけ多分俺はあの人のことが好きなんだろう。
他の奴らとは違う。特別な存在。
きっと叶わないと知っていることだから
心を閉ざしてなにも見なければ諦めやすい。
少しでも希望を見いだせば脆く崩れやすくなるから。 そんなことにはならないよう
俺は好きになる前をいつも通り演じて生活を送る。
笑ってたまに会って笑ってたまに怒られる
この日常を永遠に続くよう演者になる。
いつまで続けられるのだろうか
いつか終わりのくるこの日々を壊してしまうのだろうか
そう思って1日を過ごす。
俺は演者。滑稽で醜い人間だけが演じることのできる最低な役をしています。
君たちに幸福のため今日も舞台に立ちます。
閉幕後は速やかにお帰りください。
貴方には喜劇だけを見届けてほしいから
コメント
1件
oh......またまた神作の予感……