TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ステラの導き

一覧ページ

「ステラの導き」のメインビジュアル

ステラの導き

7 - 第三章 赤月の巨影 ―プロローグ―

♥

24

2025年08月13日

シェアするシェアする
報告する


「第三章 赤月の巨影」 ―プロローグ―


赤月が、ついに夜空を支配しはじめていた。

昨日まで遠くに見えていたその輪郭は、今や空のほとんどを覆い、血のような光を放っている。

海も砂漠も森も、その赤い光に染まり、すべてがどこか不吉な色をしていた。


星舟の操縦席で、セレスティアは無言のまま計器を見つめていた。

指先がわずかに震えている。

あなたが声をかけようとしたその時――

警告音が甲高く鳴り響いた。


「……来た」

セレスティアの声は低く、鋭い。

前方の星雲の向こう、光のない闇が渦巻き、そこから何かが現れようとしていた。


最初に見えたのは、銀色の指だった。

それは人間のものよりもはるかに長く、冷たい光を放っている。

やがて腕、肩、そして顔――

闇を割って現れたのは、全長百メートルを超える銀色の巨人だった。

無数の赤い結晶が体中に埋め込まれ、まるで鎧のように輝いている。


巨人は一歩、宇宙空間に踏み出した。

その足の下で、砕けた小惑星が粉々に散る。

やがて、赤月の光を反射させながら、ゆっくりと右手をあなたたちに向けた。


「……迎えが来たわね」

セレスティアは立ち上がり、背中に星の翼を展開した。

その動きは覚悟に満ちていたが、どこか懐かしさのような影が混じっていた。


「行くわよ。あれは……私とお前、両方の過去に繋がってる」


この作品はいかがでしたか?

24

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚