隠したメッセージ、手紙とともに
「…よし、書けた。」
久しぶりに書いてみた手紙は、
俺の愛しい人への贈り物。
こういうのは作詞以外で
やったことがなくて、
少しおしゃれな言葉を入れてしまっている。
照れくさいけど、感謝を伝えるのなら
一番いい方法だろう。
「…そう思うよね、まろ、」
大事に封筒で包み、
あの人の部屋に行く。
鍵付きのはずなのに、
鍵が開けっ放しの彼の部屋。
ドアを開け、
彼のPCが置いてあるディスクに
そっと桃色の千日紅と手紙、
買ってきた氷結をひとつ置く。
「…こんなにいるかなぁ…(笑)」
苦笑しながら、
彼のゲーミングチェアに座る。
大好きなのに、もうあまり覚えていない
彼の匂いは、ほとんど無くなっている。
「…まろ、花言葉とかわかるのかな…」
「…まぁいっか、教えてあげよ。」
まだ早朝。
ろく時にも満たない時刻、
がんばってきたこともあるけど
すべて無駄になるんだよね
きもちは複雑だな、
だから、
一思いに、せめて痛みのない
「最期」なんて言う甘えも、まぁ許せ (笑)
あなたを…まろを愛してるという事実も
全て知らせる時、あなたはひま ?
絶対そうだからさ、ちゃんとできなかった
2人の、「愛してる」の
誓いをしませんか。
親愛なるまろへ
今は元気ですか、浮気はしていませんか、
おれのことは覚えていますか。
気になることだらけで、
あなたに早く会いたいです。
ずいぶん先にそっちに行っちゃって、
胸が熱くなって、弱々しく泣いて、
本当に大好きだったんだってわかったよ。
メンバーたちはすごい心配してくれたし、
まろの仏壇に毎日花生けたり、
お墓参りも定期的に行ったんだよ。
まろが居なくなったことを
受け入れようとしても、
あなたに会いたいって心の底から願ったよ。
花びらが散るみたいに、
涙もだんだん枯れてってさ。
また会ったら泣けるかな。
じゃあ、もうそろそろそっち行くね。
愛してるよ、ないこより。
コメント
6件
なるほど( ˙꒳˙ ) 「ま・ろ・が・す・き」 ……ないふだぁぁ!(発狂)