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初めて知ったよ。……とても不思議な場所だね。

どうしてこんなに穏やかな気持ちになれるんだろう。……あぁ、ずっと見ていたいな。

本当にきれいだよね。……でも、不思議だよ。

ここには誰もいないのかな? 人がいる気配はないんだけどな……。……ねぇ、きみはどこにいるの?……答えてくれないと、困っちゃうじゃないか。……ちょっと待って! まさかとは思うけど、本当にいなくなったんじゃないだろうね!?……あぁ、よかったよ。ちゃんと答えてくれたみたいだね。さっきからずっと声をかけてたんだよ。聞こえてるなら返事くらいしてくれればいいのにさ。ぼくだって暇じゃないし、それに、きみのことを心配して来たんじゃないか。それなのに、ずぅっと無視されっぱなしじゃ、なんだかさすがに傷ついちゃうっていうか、なんていうか……うん、そうだよね。そりゃあ確かに悪いことをしたのは認めるけどさ。だからといって謝ったぐらいで許してもらえるとは思えないしさ。えっ?……それは違うって? ぼくが悪いわけじゃないって言いたいのかい? はぁ……やっぱりそうなるんだろうね。わかってたことだけど、実際言われると結構こたえるものがあるよ。まぁいいさ。どうせぼくみたいな嫌われ者は何をやったところで無駄だろうしね。それより、そっちこそ大丈夫だったのかい?……あれだけ派手にやられたら、いくらなんでも無事ではすまなかったと思うけど……。まぁ、こうして話ができるところを見ると、なんとか助かったみたいだね。それにしても不思議だよな。どうしてあんなことになったんだい?……えぇっ!?きみのせいでこうなっただって! 冗談を言うにしてももっとましなものにしてくれないかな。きみがあの怪物を倒したせいで、代わりにこんなひどいことになってしまったっていうならわかるんだけどさ。だいたいおかしいじゃないか。ぼくたちを助けてくれたはずのきみが、なんでぼくたちを襲わなくちゃいけないんだよ。理由を教えてくれないか?…………わからないって、本気で言ってるのか? 本当に覚えていないのか? じゃあ、ひとつ質問させてもらってもいいかな。答えにくいことだったらいってくれればいいからさ。きみにとって一番大切なものはなんだい? 命をかけて守りたいと思えるほどのものだ。もしあるんだったら教えてほしいんだ。

うん、やっぱりそうだよね。そう答えると思ったよ。じゃあさ、もう一度聞くよ。きみが一番大切に思うものとは何だい?……え? そんなことも忘れてしまったのか? きみにとってはそれだけ大事なものだったはずだろう?……まさか、自分を守るために人を殺したことを言っているんじゃないだろうね? 自分が生き残るために他人を犠牲にすることを悪いとは思わないけど、自分の身を守ることが最優先だとしたらそれは仕方のないことだ。だから気に病まないほうがいいよ。え? 違う? ああ、そういう意味じゃないのか。よかった。きみが自分以外の人間を見捨てることはあっても殺すことはないと思っていたから安心したよ。しかしそうなるとますますわからないな。いったいどんな理由で記憶をなくしたんだい?……ははあ、なるほど。つまり、きみの記憶を奪ったのはその女なんだね。確かにそんなことをすれば普通は死ぬかもしれないけど、彼女は死なないんだろう?なら放っておいてもいいんじゃないか? うん、そうだね。きっと彼女がきみの記憶を奪い去った理由にもちゃんとした意味があるはずだ。それにしても彼女は何を考えているんだろうね。自分の命より大事なものはないだろうに。まさか本当に死にたがりというわけでもあるまいし。まあいいか。それより早く行こう。もうすぐ日が暮れてしまう。

ところできみはいつまでぼくと一緒に来てくれるつもりなんだい?そろそろ決めてくれないと困る

クラヤミソロカル

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