はぁいどうも今日1日頭痛と腹痛でくたばってた作者でぇす。
普段ならこんな日は雨のせいでメンタルまで削りに削られるのですが、今日はなんと言っても推しの記念日ですからXに流れてくるFAでなんとかメンタルを回復してました。
さらに今日はエミマガもありましたから、もうニッコニコです。
何はともあれエミさん8周年おめでとうございます!!
という事で今回はエーミールと言えばゾムだよなって事でzmemです。ちゃんとハッピーエンドなので御安心を……
では、どうぞ……
zmem【悪夢と温もり】
ふと…寒いなと思って、目をつぶったまま隣にあるはずの温もりに手を伸ばした。
でも一向に温もりは見つから無くて、それが何故か不安で仕方なくて、ゆっくりと重い瞼を持ち上げる。
「……エーミール…?」
昨日一緒に眠ったはずのエーミールが何処にも見当たらない。
「…どこ……?」
珈琲でも入れに行ったのかと思ってリビングへ向かう為に、ベッドから降りる。エーミールのスリッパも無くなっていたから、多分リビングに居るんだろう。きっとそうだ。
「エミさん……?」
リビングを覗いてみても、エーミールの姿は無い。トイレにでも行ってるのかと思ったその時、部屋に違和感を感じた。
あれ……?
「…俺の部屋…こんな、広かったっけ……?」
もう一度部屋をよく見てみると、ある事に気づく。
エーミールの物が無い
恋人であるエーミールと暮らす部屋は、ほとんどのものが一対になって揃えられていた。でも今は食器棚にあるマグカップもソファにあるぬいぐるみも旅先で買ったキーホルダーも、全て1つ…ゾムの物だけになっていた。
「…な、なんで…?なん、なんで…無いん……!?」
「ぇ、エミ…エミさん…ど、どこ……?どこ居るん!?なぁ!?」
何度呼んでも返事は無い。
それが怖くて、怖くて…迷子になった子供のように、その場にしゃがみこんで泣きじゃくる。
怖い、怖い、痛い、苦しい、寂しい、寒い
「え、エミ…エミさ……エミ…エーミール、エーミール、エーミール……」
ふと、何か温かいモノが頬に触れた。
ハッとして目を開け起き上がると、そこはリビングでは無く、眠っていたベッドで、涙のせいで霞んだ視界には大好きな淡い亜麻色と、白銀の瞳が映った。
「……エー…ミー、ル…?」
「大丈夫?ゾムさん。なんかえらい魘されとったよ…?」
エーミールが心配そうな顔をして、優しく頬を撫でてくれる。
「めっちゃ泣いとったし、起こそうとしてもなかなか起きてくれへんし……なんか怖い夢でも見て…っわ!?」
安心して、思わずエーミールを抱き締める。
嗚呼……あったかい…
「……そんな怖い夢やったん?」
「…ぅん……」
エミさんが頭や背中を優しく撫でてくれる。
「どんな夢?」
「……ぇ、エミさん、が…居らんく……なる夢」
エーミールが一瞬、ピクりと撫でる手を止めた。けど、またすぐに手を動かし始める。
「……そっかぁ…ありがとうね、ゾムさん」
「……な、んで…?」
「だって、私が居なくなったら泣いてくれるんでしょ?だから…っ…ぇ!?」
エーミールをベッドに押し倒す。
「…っい……!」
「ぜ、絶対、アカンからな!?お、俺が、俺は!お前が居なくなるんやったら!な、泣く暇も無くし、死んだるからな!?」
「……!」
「……ごめんごめん…ちゃうよ、ゾムさん。ゾムさんの傍から離れるつもりなんかあらへんよ」
「…!!」
「嬉しかっただけだよ。必要としてくれてるんやなぁって思って」
「あ、当たり前やん!!」
「んふふ……ね、ゾムさん、一緒に寝よ?明日休みやし、寝坊しても誰も怒らんよ」
「…うん」
ベッドに寝っ転がって、もう離さないように、エーミールをぎゅっと抱き締める。
「おやすみ、ゾムさん」
「うん……おやすみ…エミさん」
ちゅ…と、エミさんが頬にキスをしてくれた。
さらさらと、俺の髪を撫でる音がする。
嗚呼……きっと、もう
怖い夢なんて……
見ずに済む。
はぁい小説をメモから引っ張ってきて貼り直す作業をする時にミスってデータ半分ぶっ飛ばした作者です。
このせいで5分で終わるはずだった作業が30分に延長されました。ほんとクソ。
まぁでも前に比べたら軽傷だったんで良しとします。
またリクエスト等あれば御気軽にコメントしてください。ネタ提供お待ちしております!
では、また次の作品で……
コメント
2件
やばい天才すぎる...