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俺は獅童 拓真。
今、バーで仕事をしている。
そんなある日、中学生時代に大喧嘩した初恋相手が
俺の仕事場へ来た。
…チャリーン…
拓真 「いらっしゃいませ~…」
蒼真 「あ」
拓真 「え…? そ、蒼真…?」
蒼真 「…誰ですか?」
その時の蒼真はまるで別人だった。
俺の事を知らないフリをしていた。
まだ心残りなのか…?と思いつつ、接客をする拓真。
拓真 「ゆ、雪、結構降ってますね…」
蒼真 「あぁ…そうですね」
上手く話を進めれなかった俺。
そんな俺を見つめる蒼真に
こう言った。
拓真 「中学生時代の事…まだ覚えてる?」
蒼真 「…」
蒼真 「こんなとこで過去の話するな、仕事に集中しろよ」
拓真 「…」
「」
俺は、沈黙の中、蒼真から注文された飲み物を
蒼真のとこへ運び
奥の部屋でため息をついた。
拓真 (やっぱり…嫌われてるかな…)
そんな事を考えながらも仕事に戻る。
蒼真は静かに飲んでいた。
拓真 「大喧嘩した事、まだ心残り…?」
恐る恐る聞くと
蒼真はこう言った。
蒼真 「まぁ…あの頃はずっとイラついてて」
蒼真 「拓真と話す勇気も無かった」
拓真 「で、でも今は普通に話せてる…」
そう言う俺を見て
蒼真は笑いながらこう言った。
蒼真 「そりゃあ、もう大人だし、中学生時代の頃はどうでもいいだろ」
拓真 「そ、そうだよな…」
蒼真 「拓真こそ、まだ大喧嘩した事心残りなんだろ?」
拓真 「そ、そりゃあ! あれから全然LINEもしてないし…」
その時、気づいた。
蒼真の指に結婚指輪がある事に…
拓真 「蒼真…それ…」
蒼真 「あぁ~結婚指輪?」
拓真 「そう…」
蒼真 「俺、結婚したんだよ」
「結婚したんだよ」そんな事を伝えられた
拓真は、泣きそうになった。
拓真 「そ、そうなんだ、おめでとう。」
蒼真 「祝ってくれてありがとうな」
拓真 「おう…」
蒼真 「俺、そろそろ時間だから」
蒼真「また会った時に話そうな」
そう言い、蒼真は俺の店を出た