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すると、警察の人たちが入ってきた。
「お母様方、少しよろしいですか」
そう言ってママとパパは連れていかれてしまった。お姉ちゃんと妹も外に出された。
警察の人が近づいてくる。
何をされるのかわからず私は身体を強ばらせた。
「私は児童相談所の職員だよ。今まで辛かったね。こんなに心も身体も壊れてしまうほど耐えてきたんだね。まともに動くこともままならなかったでしょうに。
翔太くんからおおまかな事情は聞いたよ。翔太くんは家族と離れて過ごすことになったの。
あなた自身がどう思っているかが重要だから今までどんなことがあったのか教えてくれるかな。」
話を聞いていると、警察だと思っていた人たちは全員家族内トラブルを専門にしている人たちだったことがわかった。
「優香ちゃんはどうしたい?家族と暮らしたいかな。」
「…私は、、もう、嫌です。」
「そっか。じゃあ家族とは別で暮らす方針で話を進めるね。」
こんなにすんなりと終わるものなのか。
なんだか拍子抜けした。
でもやっと言えた。やっと、
涙はもうでていなくて、家族の機嫌取りのために笑う必要もなくなったんだと思うと本当に何も無くなってしまった気がした。