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第2話 「初めて出会う、小さな鼓動」
深澤さんside
静まり返ったトイレの中で、窓から差し込む光に照らされたスティックを見つめる。
そこには、疑いようのない鮮やかな二本の線がーー陽性の反応が、くっきりと浮かび上がっていた。
fk「……まじ、か、」
壁に背を預け、そのままずるずるとその場に座り込んだ。
込み上げる愛おしさを噛みしめるように、静かに、自分のお腹を抱きしめた。
深夜。
ガチャリと玄関の鍵が開く音が響く。
iw「ただいまー……ってあれ、ふっか起きてたの?」
fk「おかえり。ちょっと話があって」
そう言うと、照は何かを察したように「わかった」とだけ答えて、隣に座った。
不安を紛らわせるように、照の服の裾をぎゅっと握りしめる。
fk「……照、これ見て、?」
震える手でポケットからそれを取り出し、照の手のひらに乗せる。
iw「え、これって……」
fk「……俺、赤ちゃんできたみたい」
iw「………まじ、で……?」
fk「まじ。照、嫌だった…?」
不安そうに覗き込む俺の言葉を遮るように、ガバッと抱きしめられる。
iw「……嫌なわけねーだろバカ……嬉しすぎて声出なかっただけだよ……」
耳元で聞こえる照の声は、情けないくらいに震えていた。
fk「…ちょ、岩本さん? もしかして、泣いてます…?(笑)」
iw「………うるさい」
なんて茶化すように言ったけれど、俺の目からも勝手に涙が溢れていた。
iw「……俺、お前とこの子、命懸けで守るから」
ジュニア時代から今日まで、数えきれないほどの壁を一緒に乗り越えてきた照だからこそ言える、
重くて、どこまでも真っ直ぐな誓いだった。
fk「ふふ、頼りにしてるよ、パパ」
窓の外で静かに輝く星達が、新しく始まる3人の物語を、優しく祝福してくれているようだった。
コメント
7件
最高ですぅ! つっきー天才!
最高すぎるぅぅ!!!