ネナ「ここが、トラック横転事故の現場ね」
アゲハとジンペイがメラの過去話を聞いている一方、
マタロウ、コマ、フブキ、ネナの4人は事故が起きたタピオカドリンク店の前に来ていた
フブキ「何か手掛かりは……」
フブキは辺りをキョロキョロと見回す
すると…
フブキ「あっ!」
向かいの通りに占い屋があるのを見て、フブキの表情はパッと明るくなっった
マタロウ達は占い師におばあさんに今までの経緯を話した
「確かにその日、勝手にトラックが横転した……ように見えたが…儂には感じられたぞ……
邪悪なオーラがのう…」
マタロウ「邪悪なオーラ…?」
マタロウは興味深げな顔をする
「その正体、占ってしんぜよう」
おばあさんはそう言うと、ちょっと何言ってるか分からない呪文を水晶玉に唱え始めた
ネナ「占いなんて信用できるの?」
フブキ「しーッ!;」
フブキは唇に人差し指を当て、、慌ててネナを黙らせた(言い方)
少しして…
「……うぅ…その黒幕の正体は…
ズバリ、犬じゃ!」
コマ「犬??」
「危険の裏には邪悪な犬がいると、この巨大なタピオカが告げておる(?)」
タピオカがそんなお告げをする筈ないと思うが…(((
巨大なタピオカにストローを差して飲み始めるおばあさんにマタロウが突っ込んだ
マタロウ「それ水晶じゃなくてタピオカかい!!」
ネナ「そういえば…この写真、子犬が写ってる!」
フブキ「本当だ!」
写真の中には、確かに茶色い小さな子犬が写っていた
コマ「という事は、子犬が超能力的なパワーでトラックを吹っ飛ばしたって事かな?」
コマも写真を覗き込みながらそう声を上げた
ジンペイ「やっぱりな!メラや獅子黒が悪いことをする筈がないって解ってたから!」
場所は変わり、ここはYSPクラブの部室
ジンペイは謎にドヤ顔をして声を上げる
アゲハ「私もそう思う」
ジンペイ「俺達の目に狂いは…」
すると、ジンペイの言葉を遮るようにして扉がガラッと開いた
分厚いアルバムを持ったネナだ。
ネナ「ちょっと待って」
アゲハ/ジンペイ/メラ「「「ん?」」」
3人は首を傾げてネナを見やる
ネナ「ここ最近の、雷堂メラの行動を調べてみたの」
ネナは真剣な表情で言い放つと、メラの元に歩み寄る
ネナ「あなたは先週、道に落ちていた空き缶を思いっきり蹴飛ばしたわね?」
メラ「だ…だからなんだよ?;」
ネナ「その缶が危うく人に当たりそうだったと証言した人が見つかったわ」
メラが動揺して目を見開くも、ネナはまだ続ける
ネナ「それだけじゃない。
貴方が商店街のシャッターにペンキで落書きをするのを見た人も居たし、
道でお婆さんの荷物をひったくる所を見たという人も居るわ」
フブキ「お婆さんの荷物を!?」
コマ「そんな!」
一同は信じられないといった表情でメラを見やる
アゲハ「………メラ先輩、どういう事ですか?」
ジンペイ「(やべぇ……;アゲハの声がいつもより低いし震えてる…
アゲハがこんなに怒るなんて珍しいな…)」
ジンペイは眉を顰めてアゲハを目尻で見つめる
いつもの穏やかな表情は消え失せ、冷たい表情をした彼女の顔に一同は凍り付く
メラ「……お…俺は……!畜生!!」
メラは悔しそうに声を上げると、ダッと駆け出して勢いよく教室を出ていった
ネナ「あっ、逃げた!」
室内に気まずい空気が漂う
ふと、元の表情に戻ったアゲハがネナに話しかけた
アゲハ「……あの、ネナちゃん」
ネナ「(ちゃん付け……まあいっか…)ん?」
アゲハ「メラ先輩が蹴った空き缶って、本当に危険だったの?」
ネナ「当たり前でしょ?その日は『たまたま』近くの屑籠に入ったらしいけど…」
すると、先程まで黙っていたマタロウがぼそりと呟く
マタロウ「たまたま……よし!」
アゲハ「マタロウ君…?」
マタロウはアゲハを一目見やると、とんでもないことを言い出した
マタロウ「こうなったら…
透明ヤンキー黒沢を、誘き出してみよう!」
「「「あぁ~ん!?」」」←←
アゲハ達6人は空き地に来ていた
そのグレた声の正体は不良の格好をしたジンペイ、コマ、マタロウの3人である
3人の髪型が個性的過ぎる(((
アゲハ「何、その格好…」
アゲハは冷めた目つきで3人を見やる
マタロウ「不良のフリして揉めてれば、透明ヤンキー黒沢が姿を見せるんじゃないかと思って」
無駄に丸縁サングラスを光らせるマタロウ
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