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モンダイジ団 執着編

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モンダイジ団 執着編

24 - 第23話 サイド ユメ・マオ

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2022年09月23日

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サイド ユメ


そんな、どうして、ここに?

あなたは、ここにいないはずなのに。もう、会えないと覚悟していたのに。

「久しぶり、大っきくなったねぇ」

その声は、昔と同じように優しく、大きくなった懐かしさを持ってあたくしの……の耳にすんなり入る。

私は走ってその人に抱きついた。ずっとずっと、会いたかった……!

「ずっと会えなくてごめんね、ユメ」

「……っ、お母さん……!!」

「?!え、でもユメの父親と縁を切ったって……どういうこと?!」

アミが前を警戒しながらも、私に問いかける。そんなの、私も知らなかったのに聞かないでくださいまし!

ああ、口調がごっちゃになってしまいますわね。長い間……本当に長い間、使っていましたもの。

「ユメ。お母さんはね、お父さんとは縁を切ったけど、貴方達子供のことを捨てた訳じゃ無いのよ」

お母さんは、そう言って真っ直ぐ目の前の、……私とアミが足止めし続けていた、父上を睨みつけました。

「……貴方は、変わってしまったのね」

「……何故、ここに」

そう言った父上の顔色は、蒼白でした。



サイド マオ


一か八かの賭けだったが、間に合ってよかった。

キリの烏と、トキの顔の広さ、そして俺のネットを使って、ユメの母親の居場所を探し出して、ユメの兄の病気とユメの父親がやろうとしていることを伝えた。

ユメが母親の写真を持っていてくれたおかげだな。

……直ぐに状況を理解して、自分のやるべきことを瞬時に把握する。ユメの心の中を読む才能は、この母親に似ていたのかもしれない。

『私が芽吹のドナーになるわ。血液型も同じだし、拒絶反応も少ないでしょう?』

スマホから、ユメの母親の気丈な声が響く。

「ルネ、なんでも一人で抱え込むな。俺たちをがいる。いつまでも正解を選び続けるわけがないんだ。人間だから」

もう、ダイチに縛られなくていいんだ。お前も、ダイキも。

「俺は、モンダイジだから!だから、不正解を選ぶことが多い。兄ちゃんがいたときも、ルネが全部話してくれたときも!」

もう、頑張らなくていいんだ。今度は、俺たちも一緒に前に進むから。

今まで辛かったよな。一番ダイチを好きだったのはお前だ。悲しかったよな。気づいてやれなくてごめんな。

「ルネ。帰るぞ。俺たちモンダイジの居場所に」

俺は、もう二度とお前を一人にしないから。

「……はぁ、しょーがないなあ」

そう言って、ルネは笑ってくれた。

俺がずっと望んでいた、本当の笑顔で。

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