テラーノベル
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kana
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時刻は19時30分。大広間には、メンバー全員が揃っていた。
岩「…投票、するか?」
深「まぁ一応しといた方が良いんじゃない?ねぇ、阿部ちゃん?」
阿「あぁ、俺?」
深「阿部ちゃんが1番詳しいだろうし…。」
阿「…そうだね、投票、しよう。預言者のラウは投票から一旦外した方が良いかも。対抗も出てないし…。」
佐「霊媒師はー?」
阿「…うーん、用心棒が守れるのは1人だし、一旦良いかな…。明日の結果を聞く時でも良いんじゃない?」
佐「あーね!」
向「えぇ〜さっくん、霊媒師が誰か知りたいんか〜笑?」
渡「確かにな笑、怪しいぞ。」
阿「…ちょっと!笑ってる場合?…死んじゃうかもなんだよ?」
向「死なへんって!大丈夫や、阿部ちゃん。」
佐「本当に死んじゃうなら誰か助けに来るって笑!」
目「…でも本当だったら…。」
渡「めめ、心配しすぎな笑、」
岩「じゃ、投票するぞ〜、せーの!」
…俺は目黒に指した。気待ちが勝った。目黒さえ居なくなれば、翔太は俺の方に向いてくれる。ずっとそう思ってるから。
でも案の定、俺以外の指は佐久間さんの方に向いていた。佐久間さんは阿部を指してる。
佐「また俺っちかい笑!」
岩「いつも通り、だな笑。」
そう、こうなるのは皆分かってた。SnowManで人狼をする時は、何故か佐久間さんが1番に吊られる。毎回そういう流れ。だから俺が誰に指そうが、結果は変わらない。
目「…何で俺なんすか?」
宮「…ごめん、どうせ佐久間さんだし、誰でも良いかなって。」
目「佐久間くん、言われてますよ笑!」
佐「まぁ、だろうとは思ってた笑!」
阿「…佐久間、」
佐「大丈夫だって阿部ちゃん!本当に死ぬ訳じゃないんだから笑!ほら、何とも無いでしょ?」
その時、佐久間さんの首に付いていた装置が点滅し始めた。
ピー、ピー、ピー、
そのまま佐久間さんの首を絞めていく。
佐「うあッ…、うッ、あ…、」
阿「佐久間…!?、佐久間…泣?」
皆、目の前で起こっている事が信じられない様子だった。阿部は佐久間さんに近付いて助けようとしてる。ラウと康二は隅で泣いていて、ふっかはそれを慰めてる。目黒と照はその場に立って目を見開いてる。 …翔太は…、硬直してる。
佐久間さんは阿部の足を掴んで、必死に耐えようとしてる。俺も口を抑えて目の前の状況に絶句していた。
佐「うぇッ…、はッ…、ウッ、」
バタッ
とうとう佐久間さんはその場に倒れた。阿部が泣きながら佐久間の体を揺すっている。
阿「佐久間ぁ…泣、」
その傍に目黒が近付いて阿部を慰める。
宮「…翔太、大丈夫?」
俺は翔太が心配で、声を掛けた。すると、
渡「…大丈夫な訳ねぇだろ!メンバーが死んだんだぞ泣!?」
宮「…翔太…、」
渡「なんでお前はそんな平気そうなんだよ泣!」
宮「平気な訳ないじゃん!」
翔太の肩に触れて、落ち着けようとした。でも、
渡「触んな泣!」
宮「…ッ、」
手を払われた。
渡「部屋帰る泣…、」
宮「…。」
俺には、翔太を慰める事も、傍に居てあげる事も出来ないのか…。
宮「…ッ泣、」
岩「舘さん…、翔太も気が動転してるんだよ、」
宮「…うん泣、」
岩「佐久間運ぶの、手伝ってくれない?」
宮「…うん。」
照と一緒に佐久間さんの遺体を部屋に運んで、ベッドに寝かしてあげた。手を合わせて、佐久間の死を、受け止めようとした。
…
―渡side―
渡「くっそ…泣、」
やっちまった。舘さんに八つ当たりした。部屋に帰ってから後悔した。
渡「なんで俺はいつもこうなんだよ…、」
そう、俺はいつもそう。何でも感情が先に出て、口が悪くなる。舘さんは優しさで、俺の事を心配して、声を掛けてくれたのに。
渡「涼太…、」
自然と舘さんの下の名前が口から出ていた。幼馴染で、俺の初恋で、小さい頃からずっと好きな涼太。めめが阿部ちゃんに恋をしているように、俺は涼太に恋をしてる。
渡「くそ…泣、」
さっきの自分を恨む。この意味分からんゲームで死ぬかもしれないのに、涼太に八つ当たり。せめて最後くらい、仲良くしてぇのに。恋なんて、叶わなくて良いから。だから…、涼太の傍に居たい。
…
―目side―
本当にメンバーが1人死んだ。…佐久間くん…。
佐久間くんを岩本くんと運んだ後、岩本くんは自分の部屋へ、俺は御手洗に向かった。
目「ふぅ…、」
本当に死んでしまうと分かった以上、死なない為に本気で挑まなければならない。俺は生き残って、阿部ちゃんと話をしないといけないし、しょっぴーにも、ちゃんと全てを話さなきゃ。…しかも俺の命は2人分。恋人だから、俺が死んだらもう片方も死ぬ。誰か分からないけど、絶対に死ねない。
目「…あ、阿部ちゃん…。」
御手洗に着いたら、阿部ちゃんが居た。さっきあんな事しちゃったし、気まずい…。
トスッ
そんな事を考えてたら、阿部ちゃんが俺の方に倒れてきて、思わず阿部ちゃんを受け止めた。
阿「…。」
目「…阿部ちゃん?大丈夫、?」
阿「うぅ…泣、」
よく見ると顔色がすごく悪い。トイレから出てきたって事は吐いたんだろう。
目「阿部ちゃん…?部屋、戻ろうか。」
とは言ったものの、阿部ちゃんは体に力が入らないようで、歩けそうにもなかった。だから阿部ちゃんの膝と背中の後ろに腕を回して阿部ちゃんを持ち上げた。
…
目「よいしょ…、」
阿「…ごめん、めめ…。」
目「ううん、大丈夫だよ。」
阿「…でも…、」
目「大丈夫だから。ごめんより、ありがとうが良いな?」
阿「…ありがとう、」
目「体、弱ってるからちゃんと寝てね。まぁ、こんな状況だから、寝られないかもだけど。」
阿「…うん、」
目「じゃ、俺帰るね。もう時間だし。」
阿「…うん、」
目「…じゃ、」
今の時刻は21時45分。最初に提示されたルールからいけば、22時までには自分の部屋に居ないといけないから…。名残惜しいけど、戻らなきゃ。
そう思って阿部ちゃんの部屋の扉に手を掛けた。
阿「…めめ、」
目「…ん?」
部屋から出ようとしたら、阿部ちゃんに呼び止められた。
阿「…ごめん、何でもない。おやすみ、」
目「おやすみ。」
ガチャ
…
―阿side―
阿「また、助けられちゃった。」
めめはいつも、俺の異変にいち早く気付いて、助けてくれる。いつも助けられてばっかりだ。
さっき、めめに好きだ、って言おうとした。でもやっぱり勇気が出なくて、言えなかった。
阿「ちゃんと、伝えたい…けど、」
勇気が、出ない。
阿「夜、か…。」
いっその事、人狼さんに殺してもらった方が楽なのかもしれない。そしたらこんなに悩まなくて済むし、俺以外のメンバーが死ななくて済む。
阿「佐久間…、」
さっき死んだ佐久間の事を思う。6人時代から一緒にやってきて、シンメだった佐久間。俺の性格を変えてくれたのは確実に佐久間だし、1番心の許せる友達だった。
阿「何なんだよ…こんなゲーム、」
急に始まったこの人狼ゲーム。もうこれ以上、メンバーを失うのは嫌だ。でも、そんな思いとは裏腹に、夜はやってくる。
コメント
2件

このゲーム内容知らない どんな展開なのか読めない… ただ ゆり組 めめあべ 悪い方向にはいかないで。
あっ、もう4話目!めちゃくちゃ重い展開で心臓バクバクしたよ…😭 まさか本当に佐久間さんが死んじゃうなんて、冗談だと思ってたのに。阿部ちゃんが泣いてるのと、翔太が舘さんに八つ当たりするとこすごく切なかった…。でも翔太が涼太って呼んでたのヤバい、幼馴染で初恋って…!!めめ×阿部ちゃんも気になるけど、こっちも全力で応援したくなる…!生き残ってちゃんと気持ち伝えてほしいよ…🥺💕