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翌日…
「〜〜〜!?」
「〜〜!!」
ネモフィラは怒鳴り声がして飛び起きた。
朝から一体何事かと声のする方に行くと
メリア「もういい!兄さんなんて大嫌い!」
バタンッ
と扉を閉め、部屋から出ていくメリアの姿が見えた。
これはいけないと思いメリアを追いかけようとするがすでに遅く、メリアは宿屋を出てどこかに行ってしまったようだった。
そして、ネモフィラはフレークに何があったのか聞こうと一旦メリア達の部屋に戻った。
コンコンッ
ガチャッ
開けるとベットに座って、頭を抱えているフレークがいた。
フレーク「…ん?あぁ…ネモフィラか…」
とても疲れた顔をしている。
ネモフィラ「私…貴方達は喧嘩なんてしないものだと思っていたわ。」
フレークを見て
ネモフィラ「はぁ…一体何があったの?」
フレーク「………メリアが…夜遅く帰ってきて…俺が、何してたんだ。とかどこ行ってたんだとか。心配したんだぞって言ったら、もう私は子供じゃないし、兄さんに束縛されるのはもう嫌なの!私が何してたって私の勝手でしょう?って言われて…驚いてつい咄嗟に怒鳴ってしまったんだ……」
そのままフレークは黙り込んでしまった。
ネモフィラ「……あ」
ネモフィラはそういえばと思い
ネモフィラ「ねぇ、スターチスを知らないかしら?今朝から一度も見かけていないのだけれど。」
フレーク「さぁ…」
フレークは放心状態なようで、あまり話を聞いていないようだった。
その様子にネモフィラはちょっとむっとして
ネモフィラ「もう!男ならメソメソしてないでさっさと妹追いかけて謝ってきなさいよ!」
フレーク「うぅ…」
ネモフィラ「私が先に行って説得して連れてくるから。それまでにその最悪な顔をどうにかしておきなさいよ!」
バタンッ
とネモフィラは怒りながら扉を閉めた。