テラーノベル
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〜前置き〜
時は13〜14世紀、イングランド王国とフランス王国の間で百年戦争が勃発。
だが、イングランド王国は無慈悲にも攻め込んでくる。
そんな劣勢のフランス王国に、とある”男装をした少女”が現れた。
以下の文は出来事のその後である。
自国を救った彼女と、イングランド王国の化身が対面するだけのお話。
※現国のフランスと少女、そして原国のイギリスとイングランド王国はそれぞれ同一人物である。
理解の上でお読みください。
「……… ここら辺は民衆が 騒がしいな…。」
不服な事に、(当時のとして)イングランドは、
王位継承権やフランス国内の領有権をめぐって英仏両国長期に行われた 百年戦争終結の後、フランス王国付近に寄っていた。
勿論、フランス王国周囲、民衆からの圧力や目線は恐ろしいものであったが………彼には全然効いていなかった。
そして、彼は何やら民衆が騒がしい事に気がついた。
聖なる噴水の周りに、女性の民が群がっていた。
何に興奮状態なのか、疑問に思って近くに寄る。
__すると
「…おや?もしやもしや、貴方はイングランド王国かな?」
「……はあ?」
突然、自国の名を叫ばれ不意に反応してしまった。
「いやいや、ここらの民衆の中ではやけに目立っていたもんで。違ったらすまない。」
「……いや、違わない。私は国の化身さ。」
「…やっぱりね!ボクの間は間違わないのさ」
顔の柄でわかるだろ、と言いたかったが、
敢えて彼は口を慎んだ。
…なんだこの気取り…オトコは。
「…ふん、沢山の民衆に囲まれていいご身分だな。
もう良いか?やけに目立って仕方ない。」
そう、周りの女性らの鋭い目が恐ろしい。
そりゃあ、敵国でもあったが……(実際主権国家間の戦争では無い。)
「えっ、ちょっと待ってよ。ボク、折角なら自己紹介させてほしい。」
「此処では無理があるだろ」
「だから別の場所を探そうよ!
…ごめんよ皆の衆、ボクは席を外すよ。」
この気取りオトコがそう言うと、周りの女性らは次々に嘆き声を上げた。
「ごめんよ〜、許しておくれ。」
名残惜しいところだが、民衆は諦めた。と、同時に私への目線は鋭いままだった。最悪だ。
「…よし!此処なら大丈夫!」
「…どこまで歩かせるんだ…。」
普段ならこんな名も知らない奴の事なんて、聞かないはずなのに……何故か着いてきてしまった。
この気取りオトコからは、変な感じがする。
「さ、ボクの自己紹介をしようかな !
ボクは、あのフランス王国の…………息子…さ!」
「……は?貴様何を言っているんだ?」
「ふふ、嘘じゃないさ。…」
「……無理、無理無理信じられん。大体お前、存在自体はじめて知ったぞ。」
「でしょうね、だって言ってないもの。」
この気取りオトコは惚けているのかと思った。
顔は…確かに、私と同じように何かしらの国旗が顔に移っている。だが、見た事が無いのだ。
「…おい、名前は?」
「え、もっと知ってくれるの ?? 嬉しいな〜。」
「腹立つな貴様。」
私に対してなんて無礼を図るんだ、この…オトコ。
「ボクには名前なんて無いさ。
でもね、…貴方、だけには教えてあげよう。ボクは…次の”フランス”帝国”、として、成り立つ国家さ。だからね、今は名前なんて無いよ。」
……帝国?
「……何を変なこと言っている、お前はあのフランス王国の息子、それだけじゃ無いか。そんな奴が、成り上がりで帝国なんぞ……。」
「きっとなれるわよ。」
「……ん?」
「あっ、ごめん。……きっとなれるさ。」
…気のせいじゃなければ、口調が可笑しかったような。
「…ま、まあ良い。あんまり夢を見るなよ…ただの息子なんだろう…。」
「ただの息子だから、可能性があるんじゃないか。
……ボクはあの国の最も近い存在だ。絶対王政なんて………そんなの、自由が良いじゃないか。」
「…それを私の前で言うのか…」
「だって別の国じゃない、ボクは自国の話してるの。」
「はあ…」
この気取りオトコはそう言ったが、やはりいまいち腑に落ちない。あの王国が、こんな気取りに滅される…そんなこと、有り得るわけがない。
「まあ時間はかかるかなーって思うよ。今回は貴方の軍が攻めてきて、ボクの神様が言ったんだ「祖国を救え」って。だから、劣勢の我が国を助けてあげただけだよ。」
そう言われると、思い出した。
我が軍から聞いた話だと、この気取りオトコは
劣勢なフランスを逆転勝利へと導き、オルレアンを解放したと言われている奴であった。
おかげで私の占領下はカレーを除き、消え去った。
そんな奴が、親に対しそう思うのは大したもんだと思う。私は、この国がどうなっても何も思わないかもしれないが。
いつか変わるのだろうか、この気取りオトコの影響で。
「…まあいい、今後、お前と関わる事も多いかもしれんな。もし帝国化、できたのならな。」
「ふふ、ボクは強いから大丈夫さ。」
「…気取りオトコだからか変な自信が有るんだな。」
「何その言い回し〜〜 !?
………ねね、ボクオトコに見える ?? 」
「なんだ突然」
突然聞かれたと思いきや、意味のわからない質問であった。
「いいじゃないの、そう見えるのかなって。」
「………よく考えれば、オトコにしては声が高いな。そしてまつ毛が長い。………(胸も膨らみがあるような。)」
「やだ〜、どこ見てんの。」
「は !? 何も言っていないだろう !? 」
人聞きの悪いことを言いやがって……。
「……んん、今貴方に言ったら、ボクは誰かにこの事を、初めて打ち明けることになるなあ。」
「何を………。」
「じゃ、ボクが男装してるかもしれないって言ったらどうする ?」
「……な、なに、は?…ぁ?」
「戸惑いすぎ。……あはは」
だとしても……もしオンナだとしたら、これらの身体のつくりは全て辻褄が合う。
だが、教会法では許されることではなかった。
「…んー、まあいつか、いつか自由が実現出来た暁には……ボクはこんな服、脱ぎ捨てるよ。」
「……。」
「今、軍の最善を歩くには…この行動が必要なんだ。
だから、
……もしも貴方も生きていたら、阿国になれたわたしを一番に褒めてよね、約束よ。」
「……あ?約束…?」
「そう、自分を見失っていた時期がすぎてくれれば、わたし、きっと美しい女性になってるはず。」
「……そうかい。」
そんなの知ったこちゃあない、なんて言えばよかった。
…いや、言えなかった。
だが、たしかに今の言葉で、この気取りオトコが女性だということが確定した。
「…ま、もしかしたら、次に貴方に会うのはだいぶ先になりそう。
どうせまた、戦えとボクの中の神様が囁くだろう。
また今回の様な事があれば、ボクは出陣しちゃうからね。」
「……はあ…こんなに話したら、お前と戦うのは嫌だな…。」
「どうせその時になれば気も変わるんじゃないの ? 」
なんてことを言うんだ、案外とんでもないことを述べるなコイツ。
まだ国家でもない癖して…どういう余裕だろうか?
「……まあ、私も占領下を奪われて黙ってはいられない。新たな新大陸を求め…確実に私は領土を…!」
「その時に相手してあげる、だから止まって?」
そう…確実にまた、私はこの鬱憤が消え去る前には
占領下を増やす…この世界海の覇者として。
まあでも…コイツと戦うのは逃れられないだろう。
何せ、今回の…………「オルレアンの”乙女”」なのだから。
「いつか自由な未来では、綺麗なスカートに足を通してみたいなあ〜、あとお化粧もしたいの。髪の毛だって、伸ばしてみたい。口調もこんなのじゃなくて、お姉さんの様なものにしたい!」
「はいはい好きにしろ。」
「は〜??何よ!少しは応援してよ!!」
「仮にも敵国なんだ…無理無理。」
「別に関ッ係ないじゃない!!」
案外、声上げられて耳がキーンとする。
こんな短気じゃ、今の男装のままの方が周りから好かれそうだけどな、なんて嘲笑った。
だけど何故か彼女のありのままの姿は、目を通しておきたい、と思ってしまった。
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仏帝さん(現在のフランスさん)、
いつ女性らしくあれたのでしょうかね…?
でも確かなのは、今の彼女は自由に自分を美しく表現できているということです。
読んでくださり有難う御座いました。
みず
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コメント
7件
どうしましょう全てが美しく儚い……果たしてこのお話を美しいと言う言葉で形容していいものか……もしかしてジャンヌ・ダルクがモチーフだから男装なんでしょうかね❓考えすぎかな……
なんて美しい文章なんでしょう…😇 違ったらすごい申し訳ないんですけど、フラ.ンスさんが男装してたのってジャンヌ・ダルクがモデルだからですかね…?🤔 世界観めっちゃ好きです🫶💞ありがとう御座いました🫰✨
てぇてぇ超えて美しい…どうしよ語彙力がないからどう表現したらいいかわからない!!とりあえず最高です!!