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⚠️ 未来軸 黒尾鉄朗 月島蛍
「 それじゃ僕先行って桜芽と鵜飼くんに会ってくるから、黒尾くんたちはゆっくり来て 」
「 あ、はい 」
そう言って叶は客席から出ていく。
「 …お仕事、立派ですね。バレーボール協会の…なんかですよね 」
「 競技普及事業部ですぅ~ 」
そして少し微笑むように言葉を続けた。
「 まぁしたいことしてるだけなんだけど…ツッキーはどっか内定もらった? 」
「 一応仙台市博物館に… 」
「 おぉ、すごいじゃん。バレーは? 」
「 …仙台フロッグスに…入団予定です 」
「 やめるって言ってたくせに続けるんだな 」
黒尾はくすっと笑って言った。
月島はバレーも「たかが部活」のタダノブカツくん。
だけど一生懸命になれた男。
「 …まぁ、なんとなくですけど 」
「 今もやってんの、試合とか練習とか? 」
「 してますよ、なんですか? 」
「 ははっ、良いって事よ。ツッキー、最近のバレーはどうだい? 」
シューズの音。レシーブが手に当たる音。
選手の声かけ。ジャンプするときの踏み込む音。
それが黒尾と月島の頭の中では自身の青春時代に重なった。
そして、東京体育館、センターコートで言った一言をもう一度
「 おかげさまで、極まれに…面白いです。 」
「 いやぁ、俺はね。ツッキーはツッキーだと今確信した 」
「 なに言ってるんですか…僕は僕ですよ 」
黒尾も月島いつも通りだ。