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ティアの変化 翌朝目を覚ましたティアでしたが、天井に幻聴が張りついていました。(なんで起きたとたんに見えるの?)ティアの症状はそんなに悪いのでしょうか?「起きた?おはようございます、具合どう?」ミリアが様子を見に部屋へ入って来て言いました。「おはようございます」とりあえず挨拶をするティア。「もうすぐ朝食よ、あなたは食べることが大好きだものね」「……」ティアはミリアの言葉を聞きながらも幻聴が見ていることを気にしていました。幻聴がティアの前に下りて来て言います。「その女の言うことなんか聞くな、わたしの言うことだけ聞け」「頭が悪いうえに食いしん坊だな」「バーカ」「もうお前に逃げ場はない、いつも食べているわけにはいかないだろう?」「そこまでして生きたいのか?浅ましい奴」ティアはもう幻聴の言葉に我慢できませんでした。「やめてよ、馬鹿っていうほうが馬鹿なのよ、わたしだって好きでこんなことになったんじゃないわ、全部お前の言葉がわたしを追いつめたからじゃないの、いつもいつもわたしを馬鹿にしないで、そうよ、どうせわたしは死ぬのが恐いわ、わたしの心が食べることで生きようとしている、今更遅いのに」幻聴はティアの頭の中で響きティアの思考を邪魔する存在でしたがティアはついに声を出して幻聴に言い返したのです。