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桜咲かな
142
#学園
人間🫧🪄/👤💚
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国際詐欺グループ「クロノス」の日本拠点が壊滅し、ニュースが穏やかな日常へと戻っていくのをテレビの画面越しに確認しながら、私はオカ研の部室のソファーで大きく息をついた。「いやぁ、お疲れ様、皐月所長!」
九条先輩が、いつものようにカモミールティーの入ったマグカップを私に差し出して、満足げにパイプをくゆらせた。
部室にいる15人の先輩たちも、それぞれのパソコンを閉じ、達成感に満ちた笑顔で私に視線を向けている。みんなのおかげで、クロノスの暗号網を完全にハッキングし、警察の突入を成功させることができたのだ。
「ありがとうございます、皆さんのおかげです……」
頭を下げると、部員のみんなから「いよっ、名探偵!」「今度こそ論文のネタにさせてもらうからね!」と冷やかし混じりの温かい声が飛んできた。
あんなにも恐ろしい、人の心を破壊する悪意の渦中にいたというのに、今のこの空間はなんて温かくて、心地いいんだろう。
私のスマホが、トントンと軽快な音を立てて震えた。
画面を開くと、いつものガサツな男からメッセージが届いていた。
『峯岸:ヤマは片付いた。今から駅前の大衆焼肉「牛角(あるいは適当な焼肉屋)」に行くぞ。オカ研の連中も全員連れてこい。約束の特大パフェもポテトも、一番高い肉も、全部あの佐藤の財布から……いや、俺の自腹で奢ってやる。早よ来い!』
『佐藤:えっ!? 先輩、なんで僕の財布からじゃないんですか!? でも、皆さん本当にお疲れ様でした! お待ちしてます!』
メッセージの並びを見ただけで、あの二人の慌ただしい顔が目に浮かんで思わず笑みがこぼれた。
私は立ち上がり、ブレザーのボタンをしっかりと留めた。
窓の外を見上げると、夕暮れの空がどこまでも高く、美しく広がっている。
もう、自分の力を恐れて逃げ回る必要はない。
私には、この過酷な運命を真っ直ぐに受け止め、共に戦ってくれる最高の仲間たちがいる。そして、不器用だけどいつも守ってくれる大人の相棒がいる。
「さて……皆さん、行きますよ!」
私が声をかけると、オカ研のメンバーが一斉に「おーっ!」と声を上げて立ち上がった。
私は温かい紅茶の余韻を胸に、未来の「皐月霊能探偵事務所」の扉を開ける日へ向けて、仲間たちと共に賑やかな夕闇の中へと歩き出した。
コメント
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いやあ、第22話読み終わりました!「クロノス」の日本拠点が壊滅して、オカ研の部室で達成感に浸る皐月所長と先輩たち…この温かい空気、一つの山場を越えた後のほっとした感じがじんわり伝わってきましたね。 峯岸からの「早よ来い!」メッセージ、佐藤が慌ててるやり取りも笑えたし、不器用だけど皐月を守ってくれる大人の相棒というポジションが本当にいい味出してるなあと。最後の「未来の探偵事務所の扉を開ける日」という言葉に、これからの皐月の成長が楽しみになる、爽やかな読後感でした!