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その時、そこに『紅い悪魔』レミリア・スカーレットが、君臨したのだ。
レ「ふふふ、待たせて申し訳ないわね、調子はどう?」
サ「今のは?」
あの量の触手をいとも容易く、全て貫いた槍、あれは何なんだ?
レ「私の奥義、スピア・ザ・グングニルよ、全てを貫く槍、それが私の奥義なの。」
サ「そいつは、紅い悪魔の名に恥じない、必殺だな。」
レ「でしょ?さてっ、それじゃ、勝負は、引き続き続行で。」
そう言ってレミリアは、霊夢達の方を向いた。
霊夢「なによ?」
レ「私は一応あなた達を救ったのよ?何かお礼の1つあっても良いんじゃない?」
霊夢「はぁ、分かったわ、これが終わったら私の神社で宴をやりましょう、それで良いでしょう?」
レ「乗ったわ。」
魔理沙「乗ったぜ。」
霊夢「なんであんたも、乗るのよ!」
魔理沙「別に良いだろ?さてっ!早くあいつを倒しちまおうぜ、今度は4人で!」
やはり仲良しなんだなと、思いつつ気持ちを入れ替える。
ナ「今のを破壊するとは流石だな。だが、あれほどの力だ、ある程度溜めなきゃ、撃てないんだろ?」
レ「察しが良いわね、その通りよ、まぁ、あなたくらいなら、使わなくても勝てるから問題ないわ。」
そうレミリアが、挑発する。
ナ「ほざけ。」
そうして、またバトルが始まる時、
霊夢「そう言えばレミリア?」
レ「何かしら?」
そう、霊夢が話しかけた。
霊夢「私達の他にも、もう1人頑張ってる子が居るんだけど…」
レ「えぇ、そこら辺も抜かりなく、しっかり私の自慢のメイドを連れて行ったわ。」
霊夢「よし、あんがと、これで心置き無く戦えるわ。」
レ「えぇ、それじゃあ行くわよ!」
そう言って、オレ達は目の前の敵に挑みに行った。
妖夢「ハアハア……」
キ「………」
私は、持てる全てを出し切り、正直もう限界だった。今にも刀を手放してしまいそうだ。
だがそれは、私の剣士としての誇りが許さない、勝たねば、この勝負に、
妖夢「ハアハア…」
キ「正直、かなりやったと思うぜ?予想外だ。」
目の前の敵は、結構な切り傷があった。
他の誰でもない私がつけた傷が、
キ「多少怪我をするのは、想定内だったが、ここまでダメージを受けるとはな、」
キ「大したもんだせ?お前さん。」
その言葉はまるで、戦いが終わったように聞こえた。だから私は、
妖夢「まだ!戦いは終わっていない!」
そう吠えた。だが、身体がボロボロで、今にも倒れそうなのは、見れば分かるものだ。
キ「いんや、終わったさ、誰よりもあんたが自覚してるだろ?もう勝てないって。」
そんな事は、そんな事は…
キ「身体もボロボロ、刀を持つ手は震え、指の1本さえも思うように動かせない。あんたはもう詰みさ。」
妖夢「それでもまだ、ここに立つことはできる!」
そうだ、友のため、ここを譲る訳にはいかないんだ!
キ「そうか、それじゃあ…」
その瞬間、キラーが超スピードで、接近してくる。
キ「あんたはよくやった、ここで死んでくれ。」
そう言って、無情なナイフが振り下ろされた。
妖夢「あっ、」
絶対に当たる、そう思った時、私の身体が倒れた。
いや、正確には、ナイフが当たらないように、倒されたのだ。
«ドサッ»
キ「…お前さんは?」
???「紅魔館当主、レミリアお嬢様に仕えている、メイド長……」
咲夜「『十六夜 咲夜』名前だけでも覚えて、死んで下さい。」
そう言って、キラーに向かい、十六夜 咲夜は、ナイフを突き立てたのだった。
キ「オレが死ぬか、面白いジョークだ。次から次へと参戦者が増えていくが、お前さんは、何のために戦うんだ?」
咲夜「全ては主、レミリアお嬢様の為、レミリアお嬢様が、かっこよく黒いのを倒せる為に、ここにいるのよ!」
キ「なるほどな、へへへ、面白い、少々ボロボロだが、相手になってやるぜ。」
咲夜「あなたはお嬢様に会えない。それこそ、時間を止めてでも時間稼ぎが出来るから。」
キ「第3回戦の始まりだぜ。」
そうして、倒れてしまった。私、魂魄妖夢の代わりに十六夜 咲夜が、人を斬る骨の相手をするのだった。
咲夜「とりぁぁ!!」
ナイフが宙を舞う。
規則的に、敵を狙って、舞い続けるのだ。
それが私の技術、能力やスペックに頼らない自分だけの技術。
大体この幻想郷は、能力だったり、人種だったりに頼る者が、多すぎるのだ、このくらい技術を磨いても良いと思う。
いけない、また無駄話を挟んでしまった。
今は目の前の相手に集中しないと、
キ「どうした?この程度か?」
そう言って近付いてきた敵に、
咲夜「この程度なら、ここでは生きていけませんね。」
っと、時を止め、ナイフを増やし、振り下ろそうとした、ナイフのお返しをする。
能力に頼り過ぎとは言ったが、頼るなとは言ってないのだ。
私だって能力は、ガンガン使っていく。
キ「へへ、中々面白い能力を持っているな。」
咲夜「えぇ、そうでしょう、そして、こんなことも出来るんですよ?見せるついでに終わらせてあげます!」
そうして、今の隙に仕掛けた、種も仕掛けもないトリックを発動させるのであった。