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5
最終話。どうぞ。
文化祭当日。
校内は人でいっぱいだった。
「いらっしゃいませー!」
勇斗はクラスの出し物の前で大きな声を出す。
「勇斗めっちゃ働いてるじゃん」
友達が笑う。
「実行委員だからな」
勇斗は肩をすくめる。
その時。
「勇斗」
後ろから声。
振り向くと——仁人。
「今休憩?」
勇斗が聞く。
仁人は頷く。
「うん。少しだけ」
文化祭の音が周りで響いている。
少しだけ沈黙。
勇斗が言う。
「文化祭終わったらさ」
「うん?」
「ちょっと話したいことある」
仁人の目が少し大きくなる。
「……俺も」
勇斗が驚く。
「え?」
仁人は少しだけ笑う。
「終わったら、屋上」
勇斗も笑う。
「了解」
夕方。
文化祭が終わる。
校内は少し静かになっていた。
勇斗は屋上のドアを開ける。
夕焼け。
風が少し吹いている。
そこにもう一人。
仁人。
フェンスの近くに立っていた。
勇斗が歩いていく。
「早いな」
仁人が振り向く。
「勇斗こそ」
少しだけ緊張した空気。
勇斗が口を開く。
「俺さ——」
同時に。
仁人も言う。
「俺——」
二人止まる。
「……」
「……」
勇斗が笑う。
「被った」
仁人も少し笑う。
「先どうぞ」
勇斗が首を振る。
「いや仁人から」
「いや勇斗」
少しだけ譲り合う。
風が吹く。
沈黙。
勇斗が深呼吸する。
「……じゃあ俺から」
仁人が静かに頷く。
勇斗は少し照れた顔をする。
でも真っ直ぐ仁人を見る。
「最初はただのクラスメイトだったけど」
少し笑う。
「気づいたらさ」
「仁人と話すのが一番楽しくて」
仁人は静かに聞いている。
勇斗は少し照れながら言う。
「だから——」
夕焼けの中で。
勇斗が言う。
「仁人が好き」
静かな屋上。
仁人は少し目を見開く。
そして。
小さく笑う。
「……俺も」
勇斗が驚く。
「え」
仁人は少し恥ずかしそうに言う。
「俺も勇斗が好き」
「さっき言おうとしてた」
勇斗が笑う。
「マジかよ」
仁人も笑う。
「だから被った」
二人少し照れる。
勇斗が言う。
「じゃあ…」
「両想いってこと?」
仁人は頷く。
「そうなるね」
夕焼けの空の下。
二人は少し照れながら笑った。
クラス替えの日。
ただ目が合っただけの二人。
でも今は——
同じ教室で出会った、
特別な人になっていた。
ED
なんか締めが少し納得いってないんですが「君と同じ教室」最終話です。ありがとうございました〜!
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