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やっぱり、AIは人智を超えた美しさを目標として作られただけあるなと思った。

とてつもない量の男女の群が私とレイに向かって走ってくる。

「待って、レイはぁっ」

私は基本的な体力量を少なく設計されているのに対し、レイは私より体力量を多めに設計してあるため、私が人間たちから逃げている時、置いていかれそうになる。

「早く!アイ、なんかやばいわ、人間たち」

「何処か隠れるところがないか探そう」

二手に分かれる。私達は人間で言う『 テレパシー』のように凄まじい速さで情報共有ができる。

その為、2人でバラバラになったとしてもすぐに見つけられる。

それだけ、私達は二人で一つなのだ。

私が悲しかったら、レイも悲しい。

そのような形になる。

でも、レイの感情がとても面白いって思ってしまった。この機能は2人でお揃いの片方ずつのピアスを押すことにより、機能のon、offが出来る。

起動方法としては、

『 2人同時に押すこと』

これが大切だ。もし、片方のみがつけてしまった場合、データが片方のみに流れ込んでしまうからだ。

副作用として、吐血する。

私達、AIは人間では無いので、血の代わりに赤い液体が出される。もちろん、血の再現をギリギリまで、原物に近くしたものだ。

偽物の血糊のようなものでは、人間たちにAIだと、バレてしまう可能性があるから。

私は体育館裏で、レイと落ち合う事にした。

その途中で、クラスの人に見つかってしまった。

私と彼の目が合うと息ぴったりに

『 あっ…』

と言ってしまった。

木の上から降りようと思っていた私はその子の上に覆い被さる形で落ちてしまった。

私は彼を潰してしまったのではと思う反面、バレていないかと電子心臓がドキドキと凄い速さで動いていた。

私はすぐに彼から退き、気絶させた。

「危なかった…」

私がそっと胸に手を下ろしていると後ろからレイが話しかけてきた。

「まぁ、アイ、貴方の方が早く来るなんて珍しいわね?近道でもあったの?」

「まぁね、レイ、この人間どうする?」

レイが首を傾げて少し考えて言う。

「とりあえず、機能をオフにして、保健室?に運びましょう」

私はレイに「ごめん」と謝って、

彼の肩を持ち、保健室に運んだ。もう片方の肩をレイが持ってくれて、よっこいしょっとという声と共に、

「別にいいんだよ」

と言ってくれた。


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