テラーノベル
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あなたは人魚だった
泳ぎが得意で
歌が上手で
まるで海の女神だった
何かの間違いで
地上に出てしまった女神様
あなたの泳ぐ姿は
あるはずのない尾びれが見えた
長い髪を靡かせ
美しい横顔で
僕の心を魅了した
泳ぐあなたは
自由で生き生きしていた
地上などという限られた世界は
あなたには狭すぎたのだろう
泡沫のようなあなたは
ある日 夜の海に飛び込んで
そのまま泡になって消えた
僕があなたを見つけたのは
太陽が水面に反射する朝
冷えきった砂浜の上だった
#お話し
くーぴー
65
はるねこ
524
#永遠亭
🐰因幡ぽかり🖤
64
コメント
4件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! 語り手は泳ぎや歌が上手な貴方の事を 人魚や海の女神様の様に見える様ですね… 恐らく尾びれがある様に見えた貴方は より一層、綺麗だったのでしょう… しかし貴方は夜の海に飛び込み、 泡になって消えてしまった… それを語り手はどう思うのでしょうか…? 貴方が消えてしまった事を 悲しいと思うのでしょうか…? それとも貴方は帰るべき場所へ帰ったと 思うのでしょうか…?
いやあ、第135話「泡」、素晴らしかったです。この物語、人魚姫の現代的な再解釈でありながら“女神”という呼称で神話性を帯びさせているのが巧い。特に「あるはずのない尾びれが見えた」という一文、妄想と現実の境界が溶ける瞬間の描き方が好きです。そして最後、朝の冷えた砂浜で見つける――泡になる前の姿を発見する構図、喪失感が静かに沁みます。続きが気になる終わり方でしたね。