テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
1話!!スタート!!
卒業まで、あと十日。
教室の窓から見える空は、春なのに少し冷たそうな群青色をしていた。
「なあ、もうすぐ卒業だな」
何気なくそう言ったのは、渡辺翔太だった。
机に頬杖をつきながら、どこか落ち着かない様子で空を見ている。
「そうだな」
目黒蓮は短く答えて、ノートを閉じる。
翔太の声のトーンで、ただの独り言じゃないことは分かっていた。
二人は同じクラスだけど、いつも一緒にいるわけじゃない。
それでも、なぜか大事なことを話すときは、自然と隣にいる。
放課後。
人気のない屋上に上がると、風が少し強く吹いていた。
空は昼と夜の間みたいな、深い群青色に染まっている。
「さ、ここ来るのも最後かもな」
翔太が笑う。でも、その笑顔は少しだけぎこちない。
「……約束、覚えてる?」
目黒がそう言うと、翔太は一瞬驚いた顔をしてから、ゆっくりうなずいた。
「あたりまえだろ」
言葉はそれだけ。
でも、二人にはそれで十分だった。
群青の空の下で交わした、誰にも言わない小さな約束。
それは、卒業という終わりの中で、確かに未来へ続いていくものだった。
風に揺れる空を見上げながら、二人はしばらく何も言わずに立っていた。
短くてごめん!!!
ばいしな!
コメント
2件
めめなべ✨! 最高だよ!