昔、皐月がこの街に逃げてきた時
梅宮side(こんな街にこんな静かな場所があったんだなぁ)
俺がそう思いながら歩いてると……
グスッ、スンッズビッ
誰かが泣いてる様な音がして、その声を辿って向かったのが神社の裏で……
梅宮「なぁ、そんなとこに居てどうしたんだ?」
?『なんだよお前、あっち行けよッ』
梅宮「泣いてる奴を一人にさせるわけいかないだろ」
?『知らねーよ…どーせお前も俺から消えるんだ、俺は生きちゃいけないんだ、産まれちゃいけないんだよ…』
梅宮「何言ってんだ!産まれちゃいけない命なんてない!俺のかーちゃんのお腹には俺の妹か弟か分かんねーけど小さい命があるんだ!だから!お前の命だって俺が消えさせない!!」
?『ははっ!お前面白いな』
そう笑う笑顔を何故忘れてたんだろう…。
あの時、あの場所、あの泣き虫だったあの子が……皐月だったんだ…。
梅宮「ごめん、ごめんなぁ、俺らこの場所で出逢ってたのに……ごめん、ごめん」
皐月『俺の方こそごめん、親からの暴力で昔の記憶無くて……、でもここに来たらすげぇー安心してさ……。なにか暖かい気持ちになったんだ、もしかしたら誰か来てくれるかもって……、記憶にないけど…、俺の事知ってる人が来てくれるかもってそれが梅宮だったとはな!』
梅宮「皐月…、ごめん、こんな俺を許してくれるか?」
皐月『もう、避けたり、無視したりしない?俺が遠いとこ行っても忘れない?』
梅宮「…ッ当たり前だ!2度と忘れてたまるもんか!絶対忘れない!忘れてやらない!だから!!俺の隣にいてくれ…。」
皐月『ははっ、プロポーズみてぇー』
梅宮「プロポーズだよ」
皐月『…へ?』
梅宮「もう二度と離したくない、俺と生涯共にしてくれませんか?」
皐月『あ、え、でも!桜は!?』
梅宮「桜も俺と同じ考えだよ」
皐月『…ッ///け、結婚はまだ早いから!!ごめん!!!』
次の日
しょもしょもした梅宮が登校したそうな……。
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