【shp side】
ふと目が覚める。
あたりは明るく、時計を見ると昼の10時を指していた。
結構寝たな、と考えながら前足を動かす。
隣を見ると可愛い猫のぬいぐるみ。
昨日シャオロンさんからもらったぬいぐるみだ。
音を立てて、変身を解く。
動物でいる方が個人的には楽だ。何時でもすぐに逃げられるし…。
でもたまに変身を解かないと、疲れてしまう。
ベッドの隣にある机を見ると、服が置かれていた。
きっと、人間に戻った時の事を考えて置いてくれているのだろう。
服を着て、足を抱えて縮こまる。
…どうしてここの人たちはこんな俺に良くしてくれるのだろうか。
今まで、良くしてくれた人はいないのに。
ガチャリッ
医務室の扉が開く。
慌てて動物に変身しようとするが…
sn「あ、え、ショッピくん!?」
しんぺい神さんだ。
思わず後ずさりしてしまう。
見ただけなのに、もう手足が震えている。
さっき、慌てて変身しようとしたが、なぜか変身出来なかった。
慌てていたからか…しかし、今も変身できない。
何故だろう。何でいきなり変身できなくなったのだろう。
混乱と人に対する恐怖が合わさって、徐々に呼吸が浅くなっていく。
sn「あー…俺じゃ嫌かな、シャオロンとか呼ぶね、?」
しんぺい神さんはそう言ってインカムに向かって話し出す。
しかし、呼吸はどんどんしずらくなってきた。
shp「ヒューヒュー……ゲホッヒュー…ゲホゴホッ…ゼーヒュー」
息が出来なくなって変な呼吸音が出る。
しんぺい神さんはまだ話している。
助けを求めたかったが、しんぺい神さんは話しているし、俺も迷惑なんてかけたくない。
枕を顔に押し当てて、どうにか収まるのを待つ。
しかし、なかなか収まらない。
sn「…ショッピくん?どうしたの、大丈夫?」
しんぺい神さんはどうやら話し終わったようで俺の傍に来る。
sn「ショッピくん…?」
しんぺい神さんは俺を慰めようとしたのか、背中に手を当てる。
sn「…ショッピくん、その枕貸して」
そう言い、俺から枕を取ろうとする。
離さないように必死に枕を掴んでたが、結局取られてしまった。
shp「ヒューヒュ,ゲホッゴホゴホッ…」
さっきよりも酷くなっている…
その時…
sho「ショッピくんどー?」
tn「ってショッピくん大丈夫か!?」
トントンさんが俺のそばに来る。
sho「ぺ神、何しとんねん!はよ治療……」
シャオロンさんがそう言う瞬間、しんぺい神さんは何かを持って来た。
sn「ショッピくん、これ咥えて」
しんぺい神さんは何かを渡す。
静かにそれを受け取って咥える。
sn「今から俺の言う通りにしてね」
しんぺい神さんに言われた事をする。
咥えて、薬を吸って、数秒息を止めて、吐く。
トントンさんに身体を支えてもらいながら、それを数回繰り返す。
さっきより良くなったものの、完璧に楽になった訳じゃない。
正直触られるのは怖かったが、反抗する気力ももうない。
sn「ちょーっとごめんね…」
しんぺい神さんは俺の袖を捲って、汚い腕に針を刺す。
sn「この点滴が終わったころにはきっと楽になっているよ」
「トントン、ショッピくん寝かせてあげて?」
tn「おう」
そう言って静かにベッドに横になる手伝いをしてくれるトントンさん。
sn「…さっきはちょっときつく言っちゃってごめんね」
寝ていいよ、と言うしんぺい神さんの言葉を最後に俺は意識を手放した。
コメント
4件
shp君可愛い゛ッッ!! あーもう抱きたいッッ snもすぐshoさんとかtnさん呼ぶのさすが👏 shp君出来たらみんなにも打ち解けて欲しいなあ、なんて.... 猫になれないのはなんか理由があるのかな??まあとりあえず次回楽しみです!頑張ってください!