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落ち込んででもちゃんと心配するトンママ、優しすぎる! ショッピ君も頑張って声出せるようになってくれ〜
【tn side】
すやすやと眠るショッピくんの頭を撫でる。
ショッピくんはぺ神によって「喘息」と診断された。
そして身体の傷の手当てもされた。
俺もシャオロンも手伝ったが、本当に酷かった。
身体中に暴力の痣、切り傷、縄などの締め痕、首の締め痕、火傷などなど…
…ほんま酷い事する奴らもおるんやな…
…数年前は違ったのに…。
小柄で、可愛らしくて、人と関わるのは苦手そうだったけど、でもここまでじゃなかった。
何よりあんなに可愛らしく笑っていたのに…。
sho「トントン、大丈夫?」
シャオロンが俺の顔を覗き込む。
tn「あぁ…まぁ、な」
sho「…トントンがそんなに気に病む事ないんちゃう?だって、1回しか会った事ないんやろ?」
tn「そやけど…」
もし、あの後もS国に行っていたら…もしかしたら、もっと早く救えたのかもしれないのに。
そう、思ってしまう。
shp「ッッ……」
sho「っ!ショッピくん、!」
ショッピくんはゆっくりと身体を起こす。
しかし、身体の傷が痛いのか顔をしかめている。
かすかに手足は震えている。
tn「痛いよな、無理しんとき…?」
ショッピくんはコクリと頷くと、俯いてしまった。
やっぱり人が怖いよな、だから俺らはあんまり関わらない方がショッピくんの身の為にもなるかもしれない。
でも……
それはあくまで俺らの意見。
実際のショッピくんの意見は…言葉は…気持ちは、何も聞けていない。
聞かなければならない。
tn「…ショッピくん、ええねん。喋らんでもええんやけど…君の気持ち、教えてくれへんか」
喋るという行為が出来ない中で、気持ちを伝えようとするのはきっと難しい事だと思う。
無理難題である事は俺もわかってる。
でも聞きたい。聞かなければ…。
sho「でも、声出せへんのに、教えろって言われたって…なぁ、?」
シャオロンはショッピくんを心配している。
分かってる。分かってるんだけど……だからと言って俺らがショッピくんの気持ちを無視するわけにはいかんねん。