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「確かにお前には女の霊体が取り憑いている、それを今祓う事もできる」
「お願いします、元の生活にもどりたいんです。」
「ただし、きっとまた取り憑かれるだろう」
「どう言う事ですか?」
俺は美海にこいつが本体ではないことを伝えた。この霊体を美海に差し向けるトリガーとなった事があるはずだ。しかしただの女子高生に恨みを持つ本体とはどんな奴なんだ。
「今、後ろにいる霊体は口をわらないしな。。。」
「どう言う事ですか?」
「成仏ってのは、簡単に言うと、言い分を聞いたり、理解して怒りを鎮める必要がある、未練を断ち切り、輪廻転生なのか、天国か地獄か分からないが次への一歩へ導くことなんだ。」
「本体にそれをしてあげないと、解決しないと言う事?」
俺は#頷き__ウナヅ__#、些細な事でもきっかけがないか2週間前の記憶を辿らせた。
「あの日、母が学生時代の同窓会に行っていて、帰りが遅かったのと、久しぶりの友人との再会だったのに帰ってから何も言わず寝室にいってしまったのですが、関係はないですよね?」
「お父さんはどう?」
「父は特に変わりないと思います」
母親と一度会ってみた方が何か掴めそうだなぁ。
「そうだ、母親から貰ったものとか、身につけていた物とかないよね?」
美海はカバンの中を漁りだした?
「母のものは、ないかと思いますが。。。あっ、このハンカチ、今朝学校行く時に部屋にハンカチを忘れてしまって玄関先で母のを借りて登校しました」
美海は一枚の花柄のハンカチを取り出した。
「ちょっと貸してみて」
俺は霊力を解放して霊視を始めた。うっすらだけど何か見える。
2年B組の看板、そして、戯れる女子高生。何人かで一件の家に入っていった。男性と女性の怒号?
ダメだ、残留思念が僅かすぎる。
「母親は何時くらいに手が空くかな?」
「19時くらいなら連絡取れると思います」
「そしたら20時にパラドックスに来てもらえるかな」
美海は母親にLINEをして、ひとまずで母親を待つためパラドックスに向かった。
美海はカフェに来た時よりも僅かながら笑顔が増えてきた。きっと相談を聞いてあげた事により、恐怖が少し和らいだのだろう。
「おかえり、あれ、美海ちゃん?」
「そうです、こんにちは」
「ジレンマ、母親が来るまで2階で待たせてもらう」
「あぁ、わかった。」
俺と美海は2階にあがり、母親の連絡を待つ事にした。
ー19:00ー
「母から返信来てここに来てくれるようです。」
美海の母親と連絡は取れた、解決の糸口が見つかればいいのだが。。。
🌟次回予告🌟母親がパラドックスに来店することになり母親の霊視が始まる。娘の霊障と母親は関係があるのか。。。
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