テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
館にあった古いVHSデッキを使って、二人はビデオを再生する。
映っていたのは、女の子が笑いながら手持ちカメラで撮影している映像。
風景は、確かに“黒羽館”そのもの。
「うわ、映像ボケてるけど……あれ、制服……私たちが以前見た写真の制服だ」
そして──最後の数分間。
少女の映像が、突然激しく揺れ始める。
「……いやだ、やめて、まだ終わってないのに!!」
という悲鳴と共に、画面がノイズで覆われ、終わった。
「……“夢が終わる”って、どういう意味なんだろう」
「もしかしてあの子……まだ、自分の作品を完成させてないんじゃ……?」