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hi :)
私です
 最近は本当に暖かいですねぇ
 早速書きます、ナチ日帝
 私ナチ日帝大好きなんですマジで
 あ、リクエストとかではないです
 なんで意味不なとこがあるかもしれないですが…まあ優しく見守ってくださいね:)
 私のとこのナチ日帝は他の作家さんと少し…いや結構性格が異なります(特に日帝)
 注意をよくお読みくださいね
 
 注意⚠️
 ナチ日帝
 日帝 女性
 独自の設定含
 ごたごたしてるかも
 
 ではどーぞ
 
 
 
 
 
 初めて彼女に会った日。
黒塗りのポルシェから降りてきたのは、軍服を身にまとった小柄な女性だった。
黒曜石を思わせるような髪と瞳、感情が汲み取れない表情など私達にないような神秘的な雰囲気を纏っていた。
彼女は私に手を差し出し、ほんのりと笑みを浮かべると、
 「Guten Tag.初めまして、大日本帝国と申します」
 そう親切に自己紹介をした。
綺麗な発音のドイツ語。
彼女はドイツ語が話せないと私は聞いていた。
彼女は私のために勉強したのだろうか。
私は握手を交わして、言った。
 「Guten Tag.ナチスだ。ドイツ語は話せないと聞いていたんだが、綺麗な発音だな」
 彼女は照れくさそうに笑って答えた。
 「どうも、本当は話せなかったんですが、やはり同盟国の言語くらい少しは話せた方がいいと思いましてね。少し勉強しました、アナタに通じてよかった」
 握手する彼女の手が少し緩む。
挨拶が通じて安心したのだろうか。
ああ、彼女は私のためにドイツ語を覚えてきてくれた。そう、私のために。
体の中で何かが駆け巡るような不思議な感覚に、私は少し戸惑った。
とてつもない高揚を押さえ込んで私は言った。
 「ああ、とても聞きやすい。それなのにすまないな、私も日本語を勉強すれば良かったよ」
 彼女は少し慌てて返した。
 「いえ、私がただ勝手に勉強していただけですので、アナタが謝る必要はありません」
 あわあわとした様子がなんとも愛おしく、自然と口角が緩んだ。にやにやと笑みがこぼれるのを私は急いで隠した。
 「haha、ありがとう。さあ、会議室はこっちだ」
 私は優しく彼女の背中を押しながら、会議室へと連れていった。
 「そういえば、君の階級は?」
 「上級軍曹です、将校にはまだ届きません」
 彼女は自分の腕章に触れ、静かに答えた。
 「君は腕がいいと聞いている。きっとすぐ将校の仲間入りだ」
 「あはは、そうなるといいですね」
 にこりと彼女は笑顔を私に向けた。
私の鼓動が速くなるのを感じる。
 
 『ナ…ん』
 突如、誰かの声が聞こえた。
 『…スさん』
 聞き覚えのある声だ。
 『ナチスさん!』
 耳をつんざくような大声が聞こえた。
私は暖かいふわふわとした感覚から急に、現実へと引き戻された。
 「ん…あ…?」
 「ああ、やっと起きた! 」
 呆れながらそう言うのは大日本帝国。
しかしさっきの身なりとは違う。
将校の軍服、肩章から見るに階級はもう佐官なのだろう。胸には幾つか勲章を提げている。前よりも威厳を感じる。
あれは昔の記憶か。
私は夢を見ていたようだ。
 「何度声をかけても目を覚まさないので、てっきり死んだのかと思いましたよ」
 彼女は深くため息をついた。
呆れかそれとも本気で死んだと思ったのか、そのため息は安堵しているかのようであった。
 「死んでたまるか、勝手に殺すんじゃない」
 伸びながら軽くそう睨むと、彼女はふっと吹き出した。
 「何が面白い?」
 「いやあ、あはは。アナタの寝顔って本当に独特でね、自分では気づいてないと思いますがもう面白くて面白くて!」
 彼女はひいひいと特徴的な引き笑いになり始める。笑いすぎると彼女はよくこうなる。
ふわっと夢に出てきた彼女が頭に浮かぶ。
 「上司をからかうな。はぁ…昔のお前は可愛らしかったのにな…」
 日が沈みかけて空が暗くなりかけている。その様子を窓から眺めながら私はそう呟いた。
彼女はその言葉を聞いて、目を数回瞬かせてからニヤリと笑みを浮かべて言った。
 「なんです、そんなに昔の私が大好きなんですか?アナタがそんなこと言うなんて珍しいですねぇ」
 私はその不敵な笑みをみて再度ため息をついた。
 「それだよそれ、その笑いがダメなんだよ。…昔のお前はそんなのじゃなくて、もっと優しい笑みだったんだ」
 思っていた反応と違ったのか、彼女は目を大きく見開いた。
 「アナタは今の私は嫌いですか?」
 さっきの様子とは打って変わって、彼女はしおらしく質問をした。
しまった、不貞腐れすぎただろうか。
私は慌てて返した。
 「いやいや、嫌いなわけないだろう。」
 「それじゃあアナタは今の私をどう思ってるんです?」
 彼女は顔を近づける。あともう少し近づけば口付けをしてしまいそうな程に。
自分の鼓動がうるさくて仕方がなくて、上手く考えることができない。
 「いや…その……」
 視線を忙しなく移動させていると、彼女の真剣な表情は穏やかなものへと変化した。
彼女は近かった顔を遠ざけると、言った。
 「なーんてね。はは、冗談ですよ」
 体にうまく力が入らず、へたりとその場に座り込んでしまった。
 「そろそろ行かなければ。また後で」
 彼女は扉へと向かった。私はその後を追う気になれず、ただ彼女を見つめた。
彼女がドアノブに触れた時、何かを思い出したのか私の方に振り向き、言った。
 「そういえば言っていませんでしたが、 私は昔のアナタも今のアナタも大好きですよ」
 私の反応も見ず、彼女は「失礼しました」とそそくさ帰っていった。
バタン、と扉が閉まる音が部屋に響く。
私は熱くなった頬や首を自分の手で冷やした。しかし熱は収まらず、さらに熱くなっていってしまった。
私はぼそりと静かに呟いた。
 「アイツは本当にずるいな…」